メーターボックスはお部屋のライフラインの大元
マンション各戸の玄関ドア付近や共用廊下に設けられていることの多いメーターボックス。最近のマンションでは、各戸の給湯器と同じスペースに設置されていることが多いようです。一般的なメーターボックスの中には、電気、ガス、水道のメーターがあり、メーターの検針員だけでなくその部屋の居住者でも確認することができます。しかし、メーターボックスを一度も開けたことがないご家庭もあるのではないでしょうか。
実は、地震や長時間の継続使用等によってガスが止まってしまったときや、部屋で水漏れが発生したときには、メーターボックスを開けて、自分自身で確認・対応できることもあります。
今回は、身近にあるのによく知らないことが多いメーターボックスを取り上げ、内部の様子や役割、緊急時の対応方法についてお伝えしたいと思います。
Q1メーターボックスの中はどうなっているの?
電気、ガス、水道のメーターのほか、配管などが入っています。
メーターボックスは、お部屋の図面では「MB」(一部PSパイプシャフト)と表記されています。玄関脇などに設置されており、内部には電気、ガス、水道といったライフラインの使用量を測るメーターと、配管が収納されています。
マンションのタイプによっては電気メーターが玄関扉の上についていたり、水道メーターが一階に集中していたりすることもあるようです。また、オール電化のマンションの場合、ガスメーターはありません。それぞれのメーターは、毎月または隔月で定期的に検針員(もしくは管理員)が確認に来ます。検針によってその月の使用量(請求額)が決まる大切な設備です。自宅のメーターボックス内がどうなっているのか、一度確認しておきましょう。
Q2メーターボックスは誰のもの?
メーターボックス自体は共用部分。配管とメーターは持ち主が異なります。
部屋ごとに付属しているので分かりにくいのですが、メーターボックス自体はマンションの共用部分です。ただ、配管に関しては、各メーターから外側につながる配管は共用部分、お部屋側につながる配管は専有部分とされているのが一般的です。
では、その間にあるメーターは誰のものかというと、電気メーターは電力会社、水道メーターは水道局、ガスメーターはガス会社の所有物です。これらのメーターには法律で定められた期限があり、定期的に交換が必要になりますが、交換義務は所有者にありますのでマンション住民や管理組合が行わなければいけないものではありません。なお、地域やマンションによっては私設メーターを設置していることがあり、その場合はメーターの所有者に交換義務が生じます。
Q3メーターボックスを検針以外で開ける必要があるのはどんなとき?
水漏れやガスの復旧などの緊急時です。
水道の使用量と請求金額が急に上がったときは、水漏れの可能性があります。水漏れしているかどうかは、水道メーターで確認ができます。 すべての蛇口を閉めてから、水道メーターのフタを開けて見てみましょう。メーター中央部にあるパイロットが回転していたら、どこかで水が漏れている可能性があります。水道メーターか配管に付属しているバルブを閉めれば水が流れなくなり、いったん応急処置ができますので、その状態で管理会社などに連絡してください。なお、トイレのタンク内の不具合が原因で水が出続けていることも多くあります。併せて確認してみましょう。
また、地震や長時間継続使用などで安全装置が働き、ガスが止まってしまったときは、自分で復旧することができます。室内のすべてのガス器具を止め、念のため窓を開けて安全を確認してから作業を行いましょう。ガスメーターについている復帰ボタンのキャップを外してボタンをしっかり押し込み、2秒ほど待ってゆっくり手を離します。赤いランプが点灯し、点滅したらキャップを元に戻して3分ほど待ちます。ランプの点滅が消えていればガスが使えます。
メーターボックスにまつわる常識・非常識
メーターボックスの周りに物を置いても良い
メーターボックスに収納された電気、ガス、水道のメーターは、検針員が定期的に検針(メーターのチェック)をしなければなりません。メーターボックスの前に物が置かれていて開けるのに支障があると、内部のメーターを確認することができません。また、無理に検針することは誤針の原因になり、請求金額を間違えしまう恐れもあります。
さらに、メーターボックス内には電気配線やケーブル、水道の配管が混在しています。これらは接触すると漏電などの危険が生じるため、法律でそれぞれが接しないよう定められています。メーターボックス内に物を置くことで配線同士が触れたり、ケーブルが傷ついたりすると非常に危険です。また、新聞紙などの燃えやすいものを入れていると、出火の原因となりかねません。
正しく安全に使用するためにも、メーターボックスは常に開けられるように配慮し、中のメーターがきちんと確認できるようにしておきましょう。
なお、盗難や紛失のトラブルを防ぐため、メーターボックス内に鍵などの貴重品を置いておかないよう注意しましょう。
メーターの交換時には特に立ち会いは必要ない
メーター類の交換は法律に基づき、定期的にその所有者が行います。事前に個別に案内があり交換されるケースがほとんどですが、特に立ち合いの必要はありません。交換後に交換完了及び新メーター検針値などが書かれた通知が投函されている場合がありますので、その内容について確認しておきましょう。
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