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色の魔法でおしゃれの達人-第15回 顔型別帽子の選び方-

健康・美容

日差しが強くなるこの季節、紫外線対策やファッションのアクセントとして帽子が欠かせないアイテムになってきました。でも、「帽子ってどれをかぶってもしっくりこない……」といつも同じようなものを選んでいませんか? 帽子は顔の形に合わせて選ぶことで、ぐっと洗練された印象になります。この夏は、機能もデザインも妥協せず、あなたの顔型にぴったりな帽子で快適かつスタイリッシュに過ごしてみませんか。自分でできる顔型診断の方法は第11回第14回を参考になさってください。

オーバル(卵型)

バランスが良く、いわゆる理想の顔型であると言われています。丸みがありつつ、すっきりとした輪郭です。

おすすめの帽子

ほぼすべての帽子が似合うのでフェドラハットバケットキャップベレー帽クロッシェなど、自由に楽しめます。

避けた方がよい帽子は特にありませんが、あえて言うならトップに高さのある帽子です。


ラウンド型(丸型)

横が少しだけ広い、頬がふっくら見えるかわいらしい印象の顔型です。

おすすめの帽子

  • ストローハット(中折れタイプ)
    シャープな印象に。つば広なら日除け効果も抜群。
  • セーラーハット
    やや高めのクラウンのもので高さを出して縦ラインを強調。
  • ベレー帽
    サマーニットや麻素材のものを選んで斜めにかぶると、顔の丸みをカバーしつつ涼しげ。

避けた方がよい帽子はニット帽のように丸くて高さがなく、深くかぶるスタイルです。顔が大きく見えやすくなります。


オーバルストレート(面長)

卵型に近く、やや直線的なフェイスラインです。日本人に一番多い顔型と言われています。

おすすめの帽子

  • カンカン帽
    直線的な顔立ちと調和しつつ、リボンやレース付きならフェミニンさもプラスすることができます。また、目元を引き立てて華やかに見せてくれます。
  • パナマハット
    顔の縦ラインに沿うスマートな形で、シンプルでも洗練された印象に。
  • バケットハット
    丸みのあるフォルムで、直線的なフェイスラインに柔らかさを加えてくれます。

避けた方がよい帽子はスポーツ系のローキャップやベースボールキャップで、顔の縦ラインが強調されすぎてしまい、特に小顔の方だと帽子が浮いて見えることも。


スクエア(四角形)

顎やエラがしっかりしていて直線的な輪郭です。

おすすめの帽子

  • 丸みのあるベレー帽
    フェミニンで柔らかい印象に。
  • クロッシェ(つばが下向きの帽子)
    フェイスラインを優しく見せることができます。
  • ニット帽
    少し後ろにずらすと、柔らかく丸みのある形でフェイスラインをカバーします。

避けた方がよい帽子は、四角い形のハンチングなどです。角ばった形の帽子は顔の輪郭を強調してしまうかも。


リバース(逆三角形)

あごのラインがシャープで、ハチ周り(おでこ周り)がやや広めな顔型です。

おすすめの帽子

  • ベレー帽やキャスケット
    斜めかぶりで、顔の上半分を強調しすぎないようにします。
  • サンバイザー
    トップに高さがなく、スッキリ涼しい。おしゃれなデザインで。
  • 浅めの麦わらキャップ
    顔の上半分にボリュームが出過ぎないように。
  • リボン付きクロッシェ
    あごラインに優しいカーブが出ます。

避けた方がよい帽子は、トップが高くて大きい帽子です。おでこを目立たせないものを選びましょう。


トライアングル(三角形)

おでこが狭く、えらが張っていて、フェイスラインに重さがあります。

おすすめの帽子

  • ベレー帽
    横に広がるシルエットで顔の下半分のボリュームとバランスを取りましょう。
  • パナマハット
    クラウンに高さがあり、視線が上にくるので、額を隠して全体をシャープに見せてくれます。つばが広すぎると顔の下半分が強調されるのであまり広すぎないものを選びましょう。
  • キャスケット
    前にボリュームが出るので額を自然にカバーして、エラの張りをやさしく見せます。

避けた方がよい帽子は、クラウンが高くつばが小さいキャップやハットです。顔の上部が強調されやすいデザインは避けましょう。


ダイヤモンド

頬骨が目立ちおでこは狭く、あごがとがっている立体的な顔型です。

おすすめの帽子

  • パナマハット
    額を強調しない位置で浅めにかぶるとバランスが良くなります。
  • つば広ハット
    柔らかめの素材で顔周りに曲線を作りましょう。
  • キャペリンハット
    しなやかにつばが波打つデザインの麦わら帽子は、頬骨のハリをやわらげ、フェミニンな印象に。

避けた方がよい帽子は、小ぶりなベレー帽や、丸いつばの帽子です。こういったデザインの帽子は頬骨が強調されやすいためです。


最近の帽子には、デザイン性だけでなく快適さや実用性を高めるための「多機能ハット」も増えており、シーンに応じて選びやすくなっています。以下は代表的な「機能性帽子」の特徴と種類です。特に今年は「UVカット+通気性+冷感」の組み合わせが人気です。

UVカット(紫外線対策)機能

  • UPF50+など、紫外線をしっかりブロック。
  • 特殊な繊維や加工により、通気性を保ちながら日焼け防止が可能。

接触冷感・冷却素材

  • 肌に触れたときひんやり感じるキシリトール加工や冷感ナイロン素材。
  • 内側に保冷剤ポケット付きの冷却キャップも。

通気性・吸汗速乾性

  • メッシュ構造や速乾素材で蒸れにくく快適。
  • スポーツ・アウトドア向けハットに多い。

抗菌・防臭加工

  • 銀イオン(Ag+)や抗菌素材で、汗や皮脂のニオイを抑制。
  • 長時間の使用や旅行におすすめ。

撥水・防水加工

  • 小雨程度なら弾くナイロンやポリエステル系の撥水素材。
  • 雨天時も安心な全天候型キャップも登場。

折りたたみ・携帯性

  • 柔らかい素材で折り畳んでバッグに収納できる。
  • 折ジワがつきにくい形状記憶素材を使ったタイプ。

ガジェット連携型

  • Bluetoothスピーカー内蔵キャップ。
  • 作業用のファン付きのポータブルエアコン帽子も。

今回、各顔型別におすすめの帽子デザインや、かぶり方のコツをご紹介しました。ご自身の顔型に合う帽子が分かったら、今度はご自身のパーソナルカラー(パーソナルカラー診断)に基づいて色選びをしてみてください。

年々猛暑日が増え、秋口まで暑い日が続くことが多くなりました、ご自身の顔型、そしてパーソナルカラーに合う帽子を選んで、おしゃれで快適な夏をお過ごしください。

監修

枝澤 結香有限会社 イーストワン代表/(社)JBP認定イメージコンサルタント/TCカラーセラピスト

中央大学文学部哲学科卒業。株式会社リクルート、株式会社NTTコミュニケーションズで販売企画・広報担当として多くの企業とかかわる。退社後、イーストワン代表として企業のプロモーションのコンサルティングや、自らが仕事と子育てを両立させてきたワーキングマザーの経験を生かし、女性社員のキャリア育成や仕事と家庭のワークライフバランス等のコンサルティングを行っている。
ビジネスコーチとして若手社員の研修も実施。その中にも、イメージコンサルタントの要素を取り入れて、仕事のための服装術、ビジネスマナー・立ち居振る舞い・話し方のトータルイメージアップ指導を行っている。

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