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我が家の習慣を見直して今日から実践! お金が貯まる生活術 あなたの“ラテマネー”見つけませんか?

暮らし

(イラスト/山口絵美)

「特別なものを買っているわけではないのに、なんだかお金が貯まらない……」と感じることはありませんか? それは「ラテマネー」が原因かもしれません。普段気が付きにくい小さな出費の「ラテマネー」を知って、支出を上手に減らし、お金を増やす方法をお伝えします。

ちょっとした買い物が習慣化していませんか?

「ラテマネー」とは、「カフェラテ」と「マネー」を組み合わせた造語です。普段何気なくカフェラテを買うような、そんな小さな出費が習慣化されたことをいいます。カフェラテはその代表例ですが、ほかにも、お菓子やペットボトルの飲み物、アイスや雑貨など、ちょこちょこと買うことはありませんか? 1回あたりに使う金額はさほど大きくないので、つい気軽に買ってしまいがちです。でも、それが毎日のように続くと、1年間あたりで大きな金額になるのです。

もし、毎日300円使っていれば、1年で10万9,500円になります。10年なら、100万円もの出費になります。積もり積もると、驚くほど大きな金額ですよね。贅沢をしているわけではないので、自分ではなかなか気が付きにくいのが「ラテマネー」です。「お金が貯まらないな」と思っている人は、ぜひ意識的にチェックしましょう。


自分の「ラテマネー」をチェックしよう

では、自分の「ラテマネー」をどのようにチェックすればよいのでしょう。まずは、普段の行動を思い返してみてください。コンビニや自動販売機でペットボトルの飲み物を買うことが習慣化していたり、スーパーに行くと、本来買う予定のなかったお菓子を買い物かごに入れたりしていませんか? ドラッグストアで化粧品や日用品、特売のお菓子などが目に入り、家に在庫があるのに買ってしまうといった経験もあるでしょう。

そこで、あなたにとっての「ラテマネー」が何なのか具体的にチェックするために、レシートを保管し、1週間分まとめて見返してみましょう。「このお店に行くと、毎回飲み物を買っているな」「最近、毎日アイスを買っていた」「買い物するたびに日用品を買っている」などと、自分の行動に気が付くと思います。キャッシュレスを使っている人は、利用履歴を確認してみることもおすすめです。



「ラテマネー」をカットする方法は?

自分の「ラテマネー」に気が付いたら、少しずつ減らしてみましょう。ただし、全部カットしないように気を付けてください。せっかくの楽しみを全て削ると、ストレスがたまり、逆にストレス解消のための衝動買いにつながってしまうからです。

おすすめは、買う頻度を下げることです。毎日買っていたところを1日置きにしたり、週3回に減らしてみたり。そうやって買わない日を作ることで、買う日の楽しみがグンと増すと思います。また、余計なものを買いがちなお店に近寄らないことも一案です。「帰るときに家の近所のコンビニについ寄ってしまう」「ドラッグストアをよくのぞいてしまう」という方は、朝から「今日は寄らないぞ!」と決意して、まっすぐ家に帰りましょう。

毎日、1日あたり300円使っていたとして、1週間あたりの買い物の回数を3回分カットすると、1週間で900円減らせることになります。1カ月(4週間)では3,600円、1年間にすると4万3,200円、つまり、年に4万円以上貯まることになります。


まとめ

日々の習慣に組み込まれている「ラテマネー」をチェックして買い物の回数を減らし、出費を減らすことができれば、お金は貯まるようになります。早速、今日からできることを始めてみませんか?

“貯まる”ポイント

  • 1週間分のレシートを保管する
  • 自分の「ラテマネー」をチェックする
  • 「ラテマネー」の原因となる買い物の回数を控える

プロフィール

西山 美紀ファイナンシャルプランナー・コラムニスト

単に貯蓄額を増やすのではなく、日々にうるおいをもたらせてくれるようなお金の使い方・貯め方について発信中。小田急電鉄主催のオンラインコミュニティ『ママカレ』西山美紀ゼミ「初心者でも安心! 幸せが増えるお金の貯め方・使い方・子育てTIPS」担当。著書に『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)のほか、『はじめての積立投資・つみたてNISA・iDeCoもよくわかる! お金の増やし方』(主婦の友社)が発売中。

https://www.nishiyamamiki.jp/

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