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食費節約にも調理の時短にもなる! 業務用スーパー買い物術

暮らし

豊富な品揃えとその安さが注目を集めている業務用スーパー。飲食店などに向けた食材を取り揃えた、卸業のような役割を持つスーパーですが、近頃は一般の人も利用できることが広く知られ、また珍しい食材も多いことから人気が高まっています。
業務用スーパーは、上手に利用すると食費や光熱費の節約にもつながります。さらに、コロナ禍の今、なかなか海外旅行に行くこともかないませんが、業務用スーパーの食材を使えば、家にいながらにして海外の味を楽しむこともできるのです。
とはいえ、大容量の商品が多いため、使い切れないのでは…と不安に思う方もいるでしょう。そこで今回は、業務用スーパーの上手な活用方法をご紹介します。


一般的なスーパーとどこが違う? 業務用スーパーの4つの特徴

01商品1つあたりの量が多い

業務用の商品なので、1つの商品にたくさんの量が入っていてサイズも大きめです。そのため消費期限・賞味期限までに食べられないと食品ロスを増やしてしまうことに。金銭面でも無駄遣いになってしまうので、買い方にテクニックが必要です。


02とにかく安い!

業務用スーパーを初めて訪れた人は、その安さに驚くことでしょう。安く販売できる最大の理由は、前述のとおり1つの商品にたくさん入っているので効率よく販売できるためです。加えて、テレビCMなど宣伝にお金をかけず、パッケージを簡素化し、さまざまな商品で同じ形のパッケージを共通で使い、コストを下げている。ほかにも、陳列の際に在庫の箱のまま並べるなどして人件費をカットしている、などが挙げられます。


03下処理、半調理されているものが多い

すぐに調理できるよう下処理がされているものや、半調理の品が豊富です。野菜なら、皮を剝いて一口サイズにカットされているものや、下ゆでされているもの。衣がついていて、あとは揚げるだけの揚げ物などがあります。


04冷凍食品の種類が豊富

冷凍商品にも、下処理された野菜各種にカットフルーツ、煮込むだけで完成するロールキャベツ、フライ用の衣がついた魚や肉などが揃っています。さらに、海外の屋台飯や海外スイーツなどもあり、冷凍食品のラインアップは一般的なスーパーより多いといえます。

(左上)揚げなす 500g 212円、(右上)カットほうれん草 1kg 469円、(左中央)ささがきごぼう 500g 235円、(右下)ジョイグルメ ハンバーグヴィアンド 80g 126円、(中央下)旨だれ牛カルビ焼肉 110g 204円、(左下)バスクチーズケーキ 4個 725円(すべて税込/アミカ)

賢く使って節約! 業務用スーパーの5つの活用方法

01大きいものは、小分けになっている、または小分けにしやすいものを選ぶ

食料品のパッケージに記載されている消費期限・賞味期限は、あくまで未開封の場合です。そのため、安いからと大きなものを買っても、開封して食べ切れなければ、節約どころか無駄遣いになってしまいます。 そこでおすすめなのが、パッケージは大きくても中身が小分けになっている商品。特に調味料や乾物などは、小分けにされているものが多くあります。 また、自分で小分けにしやすいものもおすすめです。例えば、薄切りハムは数枚ずつ食品用ラップで包む、パンは家族の人数分ずつフリーザーバッグに入れておくなど、一度に使う量を見越して少量ずつ冷凍しておくと便利です。


02下処理済みのものや半調理されているものを利用する

皮を剝いて下ゆでされている野菜などを使うと、調理の手間が省けて時短になります。さらに、ガスやIHの光熱費の節約にもなるのでうれしいですね。


03アレンジしやすい食材を選ぶ

今は、パソコンやスマホで検索すれば、さまざまなアレンジレシピが出てくる時代です。そこで、調理の幅が広がる、アレンジしやすい食材を選ぶと、食品ロスの可能性も減。例えば1㎏の冷凍フライドポテト。そのまま食べるのはもちろん、ポテトグラタンにしたり、電子レンジで加熱してからマッシュしてポテトサラダやコロッケに使うこともできます。


04キャンプなどのアウトドアで活用する

キャンプやバーベキューなどでも活躍してくれるのが、業務用スーパーの食料品です。前述のように下処理されている食材が多いので、現地で生ゴミが出ないという利点があります。さらに大きいサイズの肉などは、大人数でこそ楽しみたい食材です。


05自宅で海外の屋台飯を楽しむ

業務用スーパーには、海外から直輸入した食材や調味料があります。アジアの屋台飯の冷凍食品なども豊富にあり、自分で作らなくても海外の味が再現できます。世界各国の食材を購入し、おうちご飯で海外旅行気分が味わえるのもいいですね。


おすすめの業務用スーパー

業務スーパー(神戸物産)

業務用スーパーの存在を広く認知させた人気店。自社工場を持っているため、プライベートブランド商品やオリジナル商品が多いのが特徴です。在日外国人向けの輸入食材も豊富で、現地へ買付けに行くなど直輸入のものも多く揃っています。


アミカ(大光)

1950年創業の歴史あるスーパー。実店舗は多くないものの、ネットショップの取扱い商品が多いのが特徴です。冷凍・冷蔵・常温にかかわらず、10,000円以上の注文で送料無料。それ以下の注文金額でも、冷凍便の送料が安めなのがうれしいポイントです。


肉のハナマサ(花正)

メインの精肉のほか、レトルト食材などのプライベートブランド商品も多く揃っています。地域によっては宅配サービスを行っていることも特徴です。


まとめ

上手に利用すれば、節約にも時短にもなる業務用スーパー。台所を預かる主婦ならずとも、夫婦で、家族で楽しめるポイントがいっぱいです。業務用スーパー未経験の方は、新たな発見を求めて、ぜひ一度のぞいてみてはいかがですか?

画像提供/矢野きくの、PIXTA

プロフィール

矢野きくの

家事アドバイザー、節約アドバイザー。家事の効率化、家庭の省エネを中心に、テレビや雑誌、講演会などで活動。生活用品や便利グッズの企画にも携わる。『50代からの自宅の片づけ 実家の片づけ』(扶桑社)など著書多数。
https://yanokikuno.jp

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