「秋茄子嫁に食わすな」と言われるほどおいしい秋野菜
秋なすと聞いて思い浮かぶのは、「秋茄子嫁に食わすな」という有名なことわざ。「おいしいから憎い嫁に食べさせるのはもったいない」「体を冷やすから大事な嫁には食べさせないように」という2通りの意味がありますが、どちらにしろ、秋なすが特別でおいしい野菜だと認識されていたということですね。
なすにはカリウムや食物繊維が豊富に含まれており、高血圧の予防や、むくみ・便秘の改善が期待できるといわれています。しかも揚げる、炒める、蒸すなど、どんな調理法でもおいしくいただける万能野菜。なかでも、身がしまって甘みが強い秋なすは、焼いてシンプルに素材の味を楽しみたいものです。
定番の和風からエスニック風まで、味付けは自由自在
がくを落とし、包丁目を入れると皮がむきやすくなる
魚焼きグリルや焼き網でなすを焼く際には、下処理が必要です。がく(へたのすぐ下にあるトゲ部分)にぐるりと包丁を入れ、ひらひらした部分を切り落とします。実の部分には、縦に6本ほど浅く包丁目を入れておきましょう。なすを焼いた後、熱いうちに包丁目の下に竹串を入れ、なすの先からヘタに向かって竹串をすべらせると、皮がつるりときれいにむけます。
味付けは生姜醤油やポン酢で。エスニック風に仕上げても
焼きなすは、おろし生姜と醤油、糸かつおを添える食べ方が定番中の定番。ポン酢だけでもおいしくいただけます。甘辛のそぼろと絡めるのもいいですね。ひねりを加えたいなら、エスニック風サラダもおすすめ。焼きなすをひとくち大に切り、ナンプラー、レモンの搾り汁、砂糖を混ぜたたれで和えて、パクチーやスペアミントを添えるだけ。ボリュームたっぷりの焼きなすサラダが出来上がります。
まとめ
食欲の秋は、おいしいものがいっぱいありますが、そんな旬食材の中でも、秋なすは格別です。食卓の一品にぜひ加えてみてください。
監修

橋本 加名子さん料理研究家、栄養士、フードコーディネーター
海外留学、商社勤務時代からアジア料理や江戸懐石料理を学び、独立。料理教室「おいしいスプーン」主宰。『フライパンひとつで!失敗しない中華・アジア』(タツミムック)など著書多数。
取材・文/佐藤望美 写真提供/PIXTA
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