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暮らしの心得手帖 おばあちゃんの知恵袋 ~便利な裏ワザと生活の豆知識 食べる編~

食べる

料理や健康、時短や節約のヒントまで、代々伝えられてきた昔ながらの知恵。今日から早速、毎日の暮らしに取り入れてみませんか?

料理梅干しを揚げて油を長持ちさせる

繰り返し使う揚げ油が黒ずんできたら、梅干しを1~2個入れます。きつね色になるくらいに揚げると、アルカリ性の梅干しが揚げ油を中和して酸化をストップ。再利用した油でもおいしく揚げられます。ただし、油は濁ってにおいがしてきたら取り替えましょう。

料理玉ねぎの皮を水中でむくと涙が出にくい

玉ねぎを切ったときに涙を誘発する硫化アリルは、揮発性かつ水溶性です。水中で皮をむき、濡れているうちに手早く切れば、硫化アリルの揮発は最小限になり、刺激も和らぎます。冷蔵庫で冷やしてから切っても、揮発は抑えられます。

料理お弁当を手早く冷まして食中毒を予防

お弁当は、ふたを閉める前に、中の温度を細菌が繁殖しにくい30℃以下に冷ますことが大切です。手早く冷ますためには、完成したお弁当を冷凍庫で冷やしておいた金属トレーに置く方法が有効です。冷凍したおかずを入れたり、保冷剤代わりに凍らせたゼリーをふたの上に置く方法もあります。

料理砂糖の塊はパンのかけらで崩せる

容器に入れた砂糖が固まってしまうのは、砂糖に含まれていた水分が飛んでしまうことが原因です。湿り気のあるパンのかけらを入れて一晩置けば、全体にほどよく湿気がまわり、塊が崩せるようになります。また、濡らしたキッチンペーパーを絞って丸めて入れても、同じ効果が期待できます。

料理小魚はクッキングシートできれいに焼ける

シシャモなどの小魚を網焼きグリルで焼くと、網から落ちたり、水分が蒸発しすぎることも。クッキングシートを一度くしゃくしゃにしてから広げ、その上に小魚を並べて焼くと、シートの凹凸で接触面積が小さくなり、表面がこんがりきれいに。さらに、網焼きグリルよりフライパンで焼く方が、中の水分が保たれて、ふんわりとした食感に仕上がります。

料理イカの皮むきは野菜ネットで仕上げる

イカの胴体の大きな皮は、手で一気にペロンとむけますが、薄く残った皮は取りづらいものです。そんなときは、野菜ネットでやさしくこすると、細かい皮までむけて、きれいに仕上がります。

食事干ししいたけは砂糖入りのぬるま湯で戻す

干ししいたけは、熱いお湯で急いで戻すと、うま味が抜けて風味が落ちてしまうので、ぬるま湯に砂糖をひとつまみ入れて戻しましょう。うま味が残ったまま、おいしく食べられます。戻す時間はしいたけの厚さによりますが、軸のつけ根がやわらかくなればOKです。

食事パイナップルは逆さまにして甘みUP

春から夏にかけて旬を迎えるパイナップルは、下のほうに甘みがたまりやすい性質があります。葉を下にした状態でひと晩置いておくと、甘みが全体に回り、どこを切ってもおいしく食べられます。

料理油と酢で焼き魚のくっつきを防ぐ

焼き魚は、網に油をサッと塗り、魚の表面に酢を軽く塗ると、油が網の表面をコーティングし、酢が魚の皮のたんぱく質を変質させて固めるため、網に皮がくっつきにくくなります。さらに、酢の働きで皮がパリパリに焼けるので、見た目も美しく焼き上がります。

料理乾燥したチーズがブランデーで復活

一度開封したチーズが干からびて硬くなってしまったときは、ブランデー(またはウイスキー)を振りかけて、蓋つきの容器に入れておきます。3~4時間で柔らかく香り高いチーズに変身します。

料理魚のうろこ取りは大根の切れ端が便利

魚のうろこは、包丁の背を使い、尾から頭に向かってこすりながら落とすのが基本ですが、硬くて飛び散りやすいのが難点です。大根の切れ端で魚の表面を滑らせるようになでると、大根の先がうろこと身の間にスッと入って、うろこを散らすことなく落とせます。

食事缶ビールは扇風機で飲みごろに冷やす

冷やし忘れていた缶ビールを、てっとり早いからと冷凍庫で冷やすのはNG。急速に冷やすと味が落ちて、破裂する危険性も。湿らせた手ぬぐいで缶を包んで扇風機の風に10分ほど当てると、気化熱で飲みごろの温度に冷えます。

料理塩でムラなくきれいな溶き卵ができる

箸の先端を水で濡らし、少量の塩をつけてから生卵を溶くと、簡単に白身をほぐすことができます。これは、塩に含まれる塩化ナトリウムが白身の粘性を下げるため。ムラなくほぐせるので、厚焼き卵もきれいに仕上がります。

料理すっぱいみかんは投げると甘くなる

皮が硬くて酸味が強そうなみかんは、お手玉をするように手の上でぽんぽんと投げて小さな衝撃を与えるか、軽くもみましょう。その衝撃で、酸味を作るクエン酸が壊れて甘味がアップします。ただし、傷みやすくなるので、食べる直前に行うのがおすすめです。

料理ひき肉メニューは塩の入れ方で肉の硬さを調節できる

ひき肉は、こねながら塩を加えると、たんぱく質の構造が密になって肉汁が流れ出ず、ジューシーな仕上がりに。一方、十分にこねてから塩を混ぜ合わせるとやわらかい食感に仕上がるので、メニューや家族の好みにあわせて、塩を入れるタイミングを変えてみましょう。

料理入れすぎた調味料は生のじゃがいもで吸い取る

おひたしや和え物の仕上げにしょうゆなどをかけすぎたときは、つい水を足して味を薄めたくなりますが、旨みも薄くなるので厳禁。皮をむいた生のじゃがいもを入れて和えると、調味料を吸い取ってくれます。下味がついたじゃがいもは、別の料理に活用しましょう。

料理停電で炊飯器が使えないときは…土鍋でふっくらご飯を炊く

研いだ米を、米:水=1:1.1~1.3の水加減で約30分浸水させます。10~15分中火にかけ、沸騰したら1分待ちます。その後、弱火にして7分加熱、最後は強火で10秒。火を止め、フタをしたまま 10~15分蒸らして完成。土鍋は熱がじっくり伝わるので、ふっくらご飯に。

料理タオルで保温して煮物の味を染みこませる

具材を鍋に入れて煮汁が沸騰したら、弱火で5~10分。火を止め、新聞紙、タオルの順に鍋を包みこんで約20分置きます。塩分や糖分、アミノ酸などは、煮ているときではなく冷めるときに浸透するので、煮続けるよりも味がよく染みこみます。ガス代の節約にも。

「監修/NPO法人 おばあちゃんの知恵袋の会」
日本に古くから伝わる暮らしの知恵を次世代へとつないでいく特定非営利活動法人。
NHK『あさイチ』などの情報番組に出演するほか、『おばあちゃんからの暮らしの知恵』(高橋書店)など著書多数。
http://www.chiebukuro-net.com/

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