料理や健康、時短や節約のヒントまで、代々伝えられてきた昔ながらの知恵。今日から早速、毎日の暮らしに取り入れてみませんか?
洗濯袖を内側に入れてからまりを防止
洗濯機の中で、洗濯物がからまる原因になりやすい長袖のシャツ。洗うときは、袖を内側に引っ張り込んで、ボタンを全部とめておくと、からまりを防ぐことができます。
掃除コンロまわりの汚れは卵の殻で磨く
コンロのまわりに付着したふきこぼれや油はねは、汚れた直後なら簡単に落ちますが、放っておいてこびりついてしまうと厄介。ポリ袋に入れた卵の殻をスプーンなどで細かく砕き、洗剤をつけたスポンジにまぶしてコンロを磨くと、汚れがはがれ落ちて、きれいになります。
プラスチック類やホーローなどの傷つきやすい素材には使用しないでください。
掃除ニス塗りの輪ジミはマヨネーズで落とす
ニス塗りのテーブルは、熱いものを置くとニスが変色して輪ジミができてしまいます。軽い輪ジミなら、柔らかい布にマヨネーズをつけてすり込むようにして磨くと、乳化した油と酢がニスに作用して、輪ジミが薄くなります。仕上げに乾いた布で拭き取ります。
お手入れ炭酸飲料でシルバーの光沢が復活
銀製のアクセサリーは、放っておくと酸化して黒ずんでしまうので、できるだけ空気に触れないよう、密封できるビニール袋などに入れて保管しましょう。黒ずんでしまったら、柔らかい布に炭酸水を含ませてやさしく拭くと、光沢がよみがえります。
掃除焦げは天日干ししてから落とす
鍋やフライパンをひどく焦げつかせてしまったときは、日光に当ててしばらく放置しておくと、焦げが乾いてパリパリ剥がれ落ちます。また、水1カップ(200cc)に重曹大さじ1を入れて煮ると、焦げがふやけて、こすり洗いで簡単に落とすことができます。
洗濯塩と酢で衣類の色落ちを最小限に
ジーンズなど色落ちが気になる衣類は、染料を定着させる働きを持つ塩水やクエン酸で一度洗っておくと、色が抜けにくくなります。新品のジーンズの場合、水1リットルに塩大さじ1、クエン酸なら50ccを溶かし、ひと晩浸けると、色止めの効果があります。
掃除貼りついた古いシールは熱風でオフ
剥がせなくなった古いシールはドライヤーの熱風で温めると、固まったのりが溶けて剥がしやすくなります。それでも白く残ってしまった部分は、除光液やアルコールを含ませた布で軽くこすると、楽に落とせます。
掃除角砂糖が水筒内のにおいを吸着
砂糖には、においを吸着する性質があります。洗っても中のにおいがなかなか取れない水筒は、乾かしたあとに角砂糖1個を一晩入れておくだけで、嫌なにおいが軽減。粒上の砂糖でもOKですが、角砂糖のほうが取り出しやすくておすすめです。
衣類アイロン後の熱を冷まして型くずれ防止
アイロンがけしたばかりの服は温度や湿度が高く、すぐに畳むと型くずれしやすい状態です。そのため、アイロンをかけたらハンガーなどにかけ、しばらく風に当てて湿気や熱をとりましょう。仕上げた形がくずれにくくなります。
掃除窓掃除は湿度の高いくもりの日が最適
窓の汚れは湿気が多いと浮き上がって落ちやすくなり、乾燥していると固まって落ちにくくなります。また、晴天だと窓ガラスが反射して、汚れが見えにくくなることも。そのため、窓掃除は湿度の高いくもりの日か、雨上がりに行うのがおすすめです。
洗濯ほうれん草のゆで汁で衣類のシミを落とす
ほうれん草のアクでもあるシュウ酸は、クリーニング店のシミ抜き剤にも含まれている成分です。使い古しの歯ブラシをほうれん草のゆで汁に浸し、ポンポンとシミの部分をやさしくたたくと、シミが分解されて薄くなります。
衣類晴れた日の虫干しで衣類を長持ちさせる
衣替えの時期は、しまっておいた衣類の湿気を飛ばし、乾燥した空気を含ませる虫干しを行いましょう。虫干しは、晴天が2~3日以上続いた日の昼間に行うのがおすすめ。たんすやクローゼットに入れっぱなしになっていた服を、風通しのいい日陰に数時間干します。晴天が続くと室内の湿気も少なくなるので、虫干ししている間にたんすやクローゼットも換気できます。
掃除レモンや酢の分解パワーでポットの湯あかをオフ
電気ポットの内側に、いつの間にかつく湯あか。ポットの性能が低下してしまうので、定期的な掃除が必要です。水1.8ℓにつき、レモン汁大さじ3杯または酢200ccをポットに入れて沸かします。そのまま一晩おき、翌朝、お湯を捨ててスポンジで内側を軽くこすると、頑固な湯あかもスルスル落ちます。
洗濯オリーブオイルでウールの風合いを保つ
天然素材のウール(羊毛)には、人肌と同様に油分が含まれています。手洗いしたらよくすすぎ、最後にオリーブオイルを2~3滴垂らしてから、水気を切って陰干ししましょう。洗濯で落ちた油分を補うことで、ウール本来の風合いが保たれ、自然なツヤが生まれます。
裁縫ボタンつけにはつまようじが便利
ボタンをつけるときは、重なる布の厚みの分、ボタンを浮かせて縫いつけます。その際、ボタンと糸の間につまようじを入れ、縫い終わってから外すと、わざわざボタンを浮かせなくても、簡単に隙間を作ることができます。
掃除ビールの分解力で油汚れを落とす
飲み残したビールや発泡酒を布に含ませ、五徳やコンロを拭くと、油汚れがすっきり落ちます。アルコールには油汚れを分解する力があり、気になるビールのにおいも、すぐに消えます。
衣類防虫剤のにおいはドライヤーで消臭
衣替えの時季、衣類に染みついた防虫剤のにおいを取りたいときは、ハンガーに洋服をかけ、全体にドライヤーの風を優しく当てます。温風でも冷風でもOKですが、ウールの場合は温風だと生地を傷めてしまうので、必ず冷風を当てましょう。
掃除黒ずんだ銀食器は重曹でピカピカに
銀製の食器は、空気に触れると表面に硫化銀の被膜ができるため、黒ずみます。これを落とすには、アルミホイルを敷いたプラスチック容器に銀食器を入れ、重曹大さじ2~3杯を200ccの熱湯で溶かし、流し込みます。硫化銀の被膜が化学変化を起こし、輝きが戻ります。
洗濯薄手生地の脱水にはバスタオルを活用
薄いデリケート素材の衣類を手洗いした際、困るのが脱水。しぼると生地が傷み、水分が残ったまま干すと型くずれの原因になります。そこで、乾いたバスタオルにくるんでタオルごと脱水すると(15秒以内)、水分がバスタオルに移り、生地を傷めず脱水できます。
掃除酢とアルコールで落ちにくいシミを薄く
水性のシミのなかでも落ちにくいコーヒーや紅茶のシミ。乾いた布で水分を吸い取っても色が残る場合は、漂白作用がある酢と消毒用エタノールを1:1で合わせたものを振りかけます。その上から、乾いた布で繰り返し叩くと、シミが少しずつ薄くなります。
洗濯洗濯のりが汗ジミを予防
夏はシャツの襟元や脇の下に汗ジミができやすいもの。着る前に、あらかじめスプレー式の洗濯のりを吹きかけておくと、のりが汗を吸収して汗ジミを防ぐことができます。そのまま洗濯すれば、のりと一緒に汗も落ちるので、部分洗いも不要になります。
掃除レモンでアルミ鍋の黒ずみを落とす
雪平鍋などアルミ鍋に付着した黒ずみは、レモンなど酸性のものを10分ほど煮立てると、新品のような輝きがよみがえります。さらに、黒ずみをとった後に米のとぎ汁を入れ、約20分煮立てると、皮膜ができて黒ずみ予防になります。
掃除雑菌が多い冷蔵庫は重曹水で拭き掃除
冷蔵庫は温度が低いため、繁殖こそ抑えられているものの、実は雑菌がとても多い場所です。ふきんなどに重曹水(水500ccに重曹大さじ2杯を溶かしたもの)を含ませ、こまめに拭き掃除を。特にカビやすいドアパッキンは、綿棒に消毒用エタノールをつけて掃除しましょう。
洗濯伸びた袖口はスチームアイロンで復活
洗濯を繰り返してセーターの袖口が伸びてしまったときは、袖口の両面を合わせてざっくりと並縫いを施し、糸を引っ張ってしぼります。その上から、アイロンを少し浮かせてスチームを片面30秒ずつ当て、乾いてから糸を外すと、袖口が引き締まった状態に戻ります。
掃除シャワーヘッドの目詰まりは酢で解消
水道水に含まれるミネラル分が固まり、シャワーヘッドの目が詰まると、水やお湯の出が悪くなります。そんなときは、洗面器に熱めのお湯と酢1/2カップを入れ、シャワーヘッドを一晩浸けましょう。翌日、使い古しの歯ブラシでこすれば、目詰まりが解消します。
裁縫透明マニキュアでボタンをつけ直す手間を省く
よく着るシャツやジャケットのボタンは、表と裏の糸部分に透明のマニキュアを塗っておくと、取れにくくなり、何度もつけ直す手間が省けます。また、家を出る直前など、取れそうになっているけれど、つけ直す時間がない!というときの応急処置にも便利です。
収納防虫剤は衣類の上に除湿剤は衣類の下に入れると効果的
衣替えの時季に大切な衣類をしまう際、カビや虫食いから守るために欠かせないのが防虫剤と除湿剤です。防虫成分は空気より重いので、衣類の上に置くと全体にまわりやすく、湿った空気は下のほうにたまりやすいので、除湿剤は衣類の下に入れるのが効果的です。
掃除鍋の油を塩に吸わせて水と洗剤を節約
炒め物をした後のフライパンは、そのまま洗剤で洗っても、なかなか油が落ちません。フライパンを空焚きにならない程度に加熱し、塩を全体にふりかけて油を吸わせ、火を止めてキッチンペーパーでサッと拭き取ってから洗い流すと、油汚れがすっきり落ちます。
収納しまい方を工夫してアイロンの回数を減らす
生地を傷めないためにも、アイロンの回数は最小限に抑えたいもの。スーツのズボンなど折り目が気になる衣類は、畳むときに折り曲げる部分にタオルをはさむと、折りジワ予防に。また、アイロンがけした衣類は、熱を冷ましてから着ると、型くずれしにくくなります。
掃除災害時にごみが捨てられないときは… コーヒーかすで悪臭を予防
生ごみを処分できないときは、においを吸着する作用があるコーヒーかすをごみの中へ。コーヒーかすは、キッチンペーパーなどに広げて乾かして使うのがポイント。 また、ごみ箱の底に新聞紙を敷いておくと、ごみから発生する水分が吸収され、雑菌の繁殖を抑えられます。
洗濯ストッキングは酢水で柔らかくすると伝線しにくくなる
ストッキングは、新品をおろす前に酢水にひたすと、酢の柔軟作用で生地がなめらかになり、伝線しにくくなります。洗面器に入れた水に大さじ1の酢を加え、1~2分ひたしてから干しましょう。着用後に洗濯する際も、すすぎの水に酢を加えると同様の効果が。
掃除10円玉やアルミホイルで 排水かごのぬめりを軽減
銅やアルミから出る金属イオンは、細菌の繁殖を抑えるのに効果的。排水かごに10円玉やアルミホイルを入れておくと、ぬめりやにおいを予防でき、掃除の回数を減らせます。10円玉の場合は2~3枚、アルミホイルなら小さく丸めて排水かごに2~3個置きます。
「監修/NPO法人 おばあちゃんの知恵袋の会」
日本に古くから伝わる暮らしの知恵を次世代へとつないでいく特定非営利活動法人。
NHK『あさイチ』などの情報番組に出演するほか、『おばあちゃんからの暮らしの知恵』(高橋書店)など著書多数。
http://www.chiebukuro-net.com/
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