日本人にとって和食は身近な存在です。だからこそ、正しいと思っていたことが、実はマナー違反だったということもよくあります。あなたの和食マナーは本当に大丈夫!? かしこまった会食の席でも恥をかかないように、改めて確認しておきましょう。
お椀の蓋の置き方
お椀の蓋は、裏を上にして置く?

ホント!
汁椀が一品料理として出された場合は、蓋は裏を上にして料理の奥に置きます。
なお、食事として飯椀とともに出された場合は、汁椀の蓋は料理の右側へ置きます。飯椀の蓋は左側に置きます。
お椀の持ち方
お椀を持つ時は、箸を握ったままでもよい?

ウソ!
箸を握ったままお椀を持つと、箸先が正面の人に向いてしまいがち。箸で人を指すことは失礼に当たります。和食の作法では、片手に箸、片手に器を持つのが基本です。
お椀を持ちながらお箸を持つ時のマナー
箸を持ったままお椀を持つのではなく、先にお椀を持って後から箸を持つのが正しい作法。
箸を握ったまま、お椀を持つことが避けられ、所作も美しくなります。



器の持ち方
手に持っていい器と、持ってはいけない器がある?
ホント!
和食では器を持ち上げて口元に運びます。ただし、お刺身や焼物の皿、大皿など手で持ってはいけない器もあります。
手に持っていい器
椀、小鉢、小皿、丼、重箱
手に持ってはいけない器
刺身の皿、焼物の皿、大鉢の皿、揚げ物の皿
食べ終わった後のお椀の蓋の置き方
食べ終わった後は、蓋をお椀の上に裏返して置く?

ウソ!
裏返して椀と重ねるのは不作法。器が傷付く原因にもなります。食べ終わったら、蓋を元通りにしましょう。
魚の食べ方
魚の下身は骨の間からほぐし取ってはいけない?

ホント!
魚の上身を食べたら、中骨を外して下身を食べます。骨越しに下身をつついて食べるのは「すかし箸」と呼ばれ、タブーとされています。
焼き魚のキレイな食べ方
魚の食べ方は、意外と人から見られています。人前で美しい魚の食べ方ができるように、おさらいしておきましょう。
- 中骨にそって箸で切り込みを入れます。
- 腹から背の順に食べていきます。
- 上身を食べ終えたら、中骨を外します。下身はひっくり返さず、そのまま食べます。
- 下身まで食べ終えたら、残ったお頭、中骨、小骨を一カ所にまとめます。
Adviser

井垣 利英(いがきとしえ) (株)シェリロゼ代表取締役 、 人材教育家、 マナー美人塾塾長
名古屋生まれ、東京在住。中央大学法学部在学中からフリーアナウンサー としてテレビ出演。
2002年(株)シェリロゼを起業。20年間で2万人を指導。自社の【会話美人講座】【マナー美人塾】でマナー、プラス思考、話し方などを指導。また全国の企業で、社員研修や講演会を年間100本ほど行う。
やる気とマナーを上げる日本で唯一の専門家。
著書は『ふんわりと上昇気流に乗る生き方』(サンマーク出版)、13万部を突破した『しぐさのマナーとコツ』(学研)など19冊。
シェリロゼ
https://www.c-roses.co.jp/
YouTube
https://www.youtube.com/user/104toshia
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