日本人の美しい習慣である年賀状。
最近は、宛名も文面もすべてパソコンで出力する人が増えていますが、すべて印刷では少々味気ないもの。せめて手書きのひと言を添えると、あなたの思いやりの気持ちが伝わりやすくなります。相手の顔を思い浮かべて、日頃の感謝の気持ちを自分の言葉で添えましょう。
年賀状を書く際に気を付けたいポイントや文例などをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
年賀状には、「賀詞」「添え書き」「年号」の三つを忘れずに!
年賀状では、以下の三つを忘れずに書きましょう。
- 「賀詞」(新年を祝う言葉)
- 「添え書き」(あいさつ、お礼の言葉など)
- 「年号」

01賀詞
上司など目上の人には、「謹賀新年(謹んで新年をお祝いします)」「恭賀新年(恭しく新年をお祝いします)」など、丁寧で敬意を払った賀詞が適切です。こうした言葉が入らない「賀」「賀正」「迎春」といった賀詞はNGです。
そのほか、目上の人に送ってもよい賀詞
- 明けましておめでとうございます
- 謹んで新春のお慶びを申し上げます
- 謹んで新春のご祝詞を申し上げます
02添え書き
添え書きには、基本的に句読点は付けません。
03年号
年号は、「令和○○年 元旦」「○○○○年 元旦」、または「令和○○年一月一日」などと書きます。「元旦」というのは「初日の出」をさし、新年の最初の朝=1月1日午前中までのこと。ですから、「一月一日元旦」は誤りです。
明るく前向きな文面を!
たとえ事実であっても、「去年は体調を崩して大変だったね」など、年頭から相手が暗い気持ちになるような文面はNGです。晴れやかな新年にふさわしい明るく前向きな文面にしましょう。
「去る」「失う」「滅ぶ」などの忌み言葉も使わない気配りを忘れずに。
(例/去年はNG→旧年、昨年)
ひと言フレーズの例
- 「○○さんにとって、よい年でありますようにいっそうのご活躍を!」
- 「ご無沙汰ばかりで申し訳ございません。今年こそお目にかかりたいです。」
- 「○○(ご自分の子どもの名前)も2月で3歳です。」
- 「また○○を食べに行こうね」
例文

上司へ…

叔父へ…

郷里の両親へ…

疎遠になった友人へ…

Adviser

井垣 利英(いがきとしえ) (株)シェリロゼ代表取締役 、 人材教育家、 マナー美人塾塾長
名古屋生まれ、東京在住。中央大学法学部在学中からフリーアナウンサー としてテレビ出演。
2002年(株)シェリロゼを起業。20年間で2万人を指導。自社の【会話美人講座】【マナー美人塾】でマナー、プラス思考、話し方などを指導。また全国の企業で、社員研修や講演会を年間100本ほど行う。
やる気とマナーを上げる日本で唯一の専門家。
著書は『ふんわりと上昇気流に乗る生き方』(サンマーク出版)、13万部を突破した『しぐさのマナーとコツ』(学研)など19冊。
シェリロゼ
https://www.c-roses.co.jp/
YouTube
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