食事は、料理を口に近づけて食べるのが基本です。しかし、箸が正しく持てないと、こぼさないことに集中するあまり、口を料理に近づけて食べるという、不格好な姿になってしまいます。正しい箸使いができてこそ、食事の所作も美しくなります。
普段、使い慣れているからこそ、あやふやになっているマナーもあるのではないでしょうか。もう一度、正しい箸の持ち方を見直してみませんか?
箸の正しい持ち方


1本の箸を親指、人さし指、中指で持ちます。
もう1本の箸は、薬指の先に置いて親指の付け根で支えます。
箸の真ん中よりやや上あたりに指先が来るように意識しましょう。
箸の正しい取り上げ方
1. 右手で箸を持ち上げる

2. 左手で下から支え右手を箸の下に滑らせる

こんな使い方はNG! 箸使いのタブー集
NG 1

料理に箸を刺すのはマナー違反。一口大に切って、箸で挟んで口に運びましょう。
NG 2

箸でかき分けて料理を探ってはいけません。
NG 3

食器の上に箸を渡すように置くのは、「もう要りません」という意思表示。箸は箸置きへ。
NG 4

食器や膳の上で箸の先をそろえるのは無作法。箸先は手元で調整しましょう。
NG 5

料理を取り分ける際、箸を上下逆さに用いがちですが、実はこれもNG。取り箸の用意を。
NG 6

箸の先から汁や醤油などをポタポタ垂らすこと。汁物を食べているときは要注意です。
NG 7

箸先を上に向けたり、人に向けてはいけません。話に夢中になるとやってしまいがちです。
NG 8

手を皿代わりにして口元に持っていく手皿。一見、上品に映りますが、実はマナー違反です。
まだまだある箸のタブー
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- 迷い箸
- 何を食べようかと迷い、箸であれこれと料理を指すこと。
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- 寄せ箸
- 箸で食器を手元に引き寄せたり、移動させたりすること。
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- すくい箸
- 箸で料理をすくうようにして食べること。
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- くわえ箸
- 箸をくわえること。
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- 噛み箸
- 箸先を歯で噛むこと。
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- ねぶり箸
- 箸先をなめること。
Adviser

井垣 利英(いがきとしえ) (株)シェリロゼ代表取締役 、 人材教育家、 マナー美人塾塾長
名古屋生まれ、東京在住。中央大学法学部在学中からフリーアナウンサー としてテレビ出演。
2002年(株)シェリロゼを起業。20年間で2万人を指導。自社の【会話美人講座】【マナー美人塾】でマナー、プラス思考、話し方などを指導。また全国の企業で、社員研修や講演会を年間100本ほど行う。
やる気とマナーを上げる日本で唯一の専門家。
著書は『ふんわりと上昇気流に乗る生き方』(サンマーク出版)、13万部を突破した『しぐさのマナーとコツ』(学研)など19冊。
シェリロゼ
https://www.c-roses.co.jp/
YouTube
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