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我が家の習慣を見直して今日から実践!お金が貯まる生活術 年金+αの収入に!? シニア世代にも広がる「スポットワーク」

暮らし

イラスト/山口絵美

老後の収入として、年金だけでは少し心もとない……とはいえ、毎日働くのは難しいと感じている人も多いかもしれません。そんな人たちの間で、いま注目されているのが「スポットワーク」という働き方です。数時間から働ける超短期の仕事で、空いた時間を収入に変えられるのが特徴です。ちょっとした副収入があれば、家計にゆとりが生まれ、老後資金づくりの助けにもなります。実際に利用しているシニアも増え、市場は急成長中。今回はそんな「スポットワーク」について、無理なく始めるコツを紹介します。

「スポットワーク」って何?

「スポットワーク」とは、数時間から1日単位で、一時的に働く短期の仕事のことです。スマートフォンのアプリなどを使って企業と働き手をマッチングさせ、タイミングが合うときだけ働ける新しい働き方で、「スキマバイト」と呼ばれることもあります。
例えば、スーパーやコンビニ、家電量販店の品出し、倉庫の軽作業、飲食店のホール補助、イベントスタッフなど、特別な資格や経験がなくてもできる仕事が多いのが特徴です。一般的には履歴書や面接が不要で、スマートフォンのアプリであらかじめ登録しておくことで、働きたいときに自分の希望条件にあった仕事を探し、応募する仕組みです。若い世代だけでなく、シニア世代からも注目されており、スポットワークで働く人は年々増えています。

シニア世代にスポットワークが向いている理由

スポットワークがシニア世代に広がっているのは、次のような理由が考えらえます。


01好きな日、好きな時間に働ける

通常のアルバイトやパートタイムのように、事前にシフトを提出したり、「月に何日以上働く」といった決まりがないことが多いのが特徴です。自分の予定や体調に合わせて働けるため、無理なく働きたい人に向いています。


02短時間の仕事が多い

3~4時間程度の仕事も多く、長時間働くのが体力的、気力的に大変だと感じる人にも向いています。体を動かして気分転換をしたい、という気持ちで始める人もいるようです。


03社会とのつながりができる

退職後は、家族以外と顔を合わせる機会が減りがちです。しかし、スポットワークを通じて社会とのつながりを感じられると、生活に張り合いが出ることも多いでしょう。


04収入を得られる

もちろん、働くことで収入を得られるのも大きなメリットです。「旅行資金にしたい」「家族にプレゼントを贈りたい」といった楽しみのための資金づくりにも向いています。老後資金をもっと増やしたいという人にもよいでしょう。

実は筆者も、勉強を兼ねてスポットワークに登録しています。不定期にさまざまな仕事の案内が届き、興味やタイミングが合えば応募するスタイルです。人手不足の場合は個人的に連絡が来ることもありますが、もちろん、予定が合わなければ断ることもできます。
実際に一度、イベントの手伝いの仕事に1日参加しました。事前に集合場所や担当者の名前を聞き、現地集合・現地解散で、初めての仕事でしたが丁寧に教えてもらえて、無事完遂できました。単発でいろいろな仕事の体験ができることは、楽しいと感じました。

また、スポットワークは、働いた分の収入をすぐに受け取れるケースが多いのも特徴です。「生活費とは別のお金」として、旅行資金や趣味費、交際費、老後資金など、使い道を決めておくと、貯蓄にもつながりやすいでしょう。


スポットワークで収入・貯蓄を増やすコツ

スポットワークで収入を得て、貯蓄につなげるコツをお伝えします。

01土日や休日、早朝など「人手が足りない時間」を狙う

仕事で特に人手が必要になるのは、土日や休日、早朝や深夜、年末年始などです。平日の日中に比べて時給が高めに設定されていることもあるため、同じ仕事でも収入が増える可能性があります。


02緊急募集のワークを探す

応募者がなかなか集まらない場合、「明日来られる人」「明後日の朝、入れる人」といった形で緊急募集が出ることもあります。通常よりも少し時給が高く設定されているケースもあります。そのため、予定に問題がなければ、こうした募集を活用することで、収入アップが期待できるでしょう。


03同じ職場で働く

スポットワークは基本的には単発ですが、仕事ぶりが評価されると、「また来てほしい」と声をかけられることもあります。同じ職場で働くことで作業に慣れ、できる仕事が増える場合もあります。結果として評価が上がり、時給アップにつながることもあります。

まとめ

物価の上昇などもあり、「少しでも収入を増やしたい」と考える人は増えています。とはいえ、すぐに新たな職場でフルタイムで働くのは簡単ではありません。その点、スポットワークは、空いている日だけ働ける、短時間でも収入になる、体力に合わせて調整できる、という柔軟な働き方です。 「まだ働けるけれど、無理はしたくない」と感じるシニア世代にとって、スポットワークは今後新しい選択肢の一つになりそうです。 例えば時給1,200円で3時間、週に2回仕事をすれば、月に3万円近く、1年間では30万円以上の収入になります。空き時間を活用して、無理のない範囲で試してみてはいかがでしょうか。

プロフィール

西山 美紀ファイナンシャルプランナー・コラムニスト

単に貯蓄額を増やすのではなく、日々にうるおいをもたらせてくれるようなお金の使い方・貯め方・増やし方について発信中。取材・コラム執筆・記事監修・講演等を行う。お金や心、幸せなどの研究をするため、現在早稲田大学人間科学部健康福祉科学科(eスクール)で学んでいる。
著書に『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)のほか、『お金の増やし方』(主婦の友社)等。

https://www.nishiyamamiki.jp/

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