整理収納アドバイザー水谷妙子さんが考える、「家族が笑顔になる暮らしの整え方」についてお届けしています。第13回目のテーマは「増え続けるデバイスはルールを設けて臨機応変に。収納は充電コーナーを兼ねて」です。水谷家のスマホやゲーム機器などのデバイスとの付き合い方、そして収納について教えていただきます。
目次
- ポイント① 「スマホやタブレットは寝室に持ち込まない」を基本ルールに
- ポイント② 無印良品の収納箱とセリアのクリップで、コードのごちゃつきを防止
- ポイント③ コードは予備が数本あればいい。それ以上は小まめに処分
- ポイント④ スマホもゲームも、「ルール厳守」より「どう使うか」を重視

ポイント①「スマホやタブレットは寝室に持ち込まない」を基本ルールに
現在中学1年の娘さん、2人の小学生の息子さんを子育て中の水谷妙子さん。水谷さんが仕事で使うパソコンやスマホのほか、お子さんたちも少しずつこうしたデバイスを利用する機会が増えています。
「娘にスマホを持たせるようにしたのは小学5年の夏。中学校では学習用のタブレットが支給されています。小学4年の息子にも、娘がスマホ使用前に使っていたキッズケータイを緊急連絡用に持たせました。それ以外にも、自宅では家族共有のタブレットがあります。」
娘さんのスマホは、機能やアプリの使用に一定のルールを設けて段階的に見直し、今は1日2時間までに制限。学校では始業前に先生がスマホや携帯電話を預かる仕組みになっているため日中はほぼ使わず、電車の通学時間中や帰宅後に使用する程度だそうです。
「2時間を超えることはめったにありません。制限時間を超過しそうなときは状況に応じて延長もしています。使用時間よりも重視しているのが、寝室に持ち込まないこと。寝る前は必ずダイニングルームの充電コーナーにスマホを置く、という決まりにしています。息子のキッズケータイも同じです。」
充電コーナーは、ダイニングテーブル奥の造作飾り棚に設けられています。夫婦のスマホやパソコン、ゲーム機器本体以外はほぼ全てこの場所で充電。
「こうしたデバイスは、稼働時間より使わない時間(充電している時間)のほうが長いので、充電コーナーと収納スペースを兼ねています。充電しなければ使えなくなるので、自然とものはここに戻ります。定位置が決まり、あちこち探し回るということもありません。」
ポイント②無印良品の収納箱とセリアのクリップで、コードのごちゃつきを防止
水谷家では、ごちゃついて見えがちな電源タップや充電コードを無印良品の収納アイテムで整理しています。スチールタップ収納箱フラップ式を、ポリプロピレンファイルボックススタンダード用キャスターもつけられるフタという商品に乗せました。ここにポリプロピレンシリーズに広く対応しているキャスターを付け、掃除の際に動かしやすい工夫をプラスしています。
「充電コードは、デバイスの台数分を常に電源タップにつないであります。タイプが同じならコードの兼用は可能ですが、どのデバイスも同じタイミングで充電することが多く、その都度準備するのが面倒だからです。たまにしか使わないデバイスのコードは、セリアのマグネットクリップで挟み、ふた裏に貼り付けて収納しています。」
ちなみに、長いコード類をまとめるコードクリップも愛用中。同じくセリアのものです。
「結束テープでもいいのですが、よく使うコードにいちいちテープを巻き外しするのは意外と手間。子どもならなおさらです。クリップタイプなら、負担なく続けられます。」
ポイント③コードは予備が数本あればいい。それ以上は小まめに処分
最近ではUSBコネクタの規格統一が進み、さまざまなデバイスや電子機器で充電コードを兼用できるようになってきました。そんな事情から、水谷さんは保管コードが増えすぎてしまわないように気を付けているそうです。
「充電式のソープディスペンサーやテーブルライトは、充電コーナーの電源コードで充電できるかどうかをまず確認。問題ないことを確認してから、付属のコードを手放しました。このように同じ種類のコードは処分してしまうことも多く、取っておくのは断線した際の交換用コード数本だけです。」
ポイント④スマホもゲームも、「ルール厳守」より「どう使うか」を重視
水谷さんは、ゲーム機器の使用にもルールを設けています。子ども3人でゲーム機器1台を仲良く共有すること。そして使用時間は3人で1時間です。
ゲームやデバイスの時間制限は、家庭により方針が大きく異なるもの。水谷家では時間制限を設けているものの、それにこだわりすぎてはいません。
「ゲーム機器を購入したのは約2年前。今のところゲームを長時間やりたがる様子は見受けられません。娘にはスマホ、息子たちにも家族共有のタブレットがあるし、他にも工作やピアノなど、自由時間にやりたいことがそれぞれ他にもあるから、ゲームだけに執着している様子ではなさそうです。」
もちろん時には超過することもありますが、多少は大目に見て見守っている状態。
ゲームに限らず、デバイス全般をお子さんたちがどのように使っているかを観察し、気付いたことがあるそうです。
「娘は、タブレットのお絵描きアプリで自作のイラストを描いているようです。少年野球チームに所属している長男は、野球ゲームを楽しんでいます。電車好きの次男は、休日に写真を撮った電車の情報を調べたり、電車好きYouTuberの配信をよく見ています。それぞれ趣味や好きなことがあって、その目的のためにデバイスを活用していますね。もちろん、ただ配信を見て楽しむだけの時間もあります。でも依存しすぎている様子がなければ、使い方や時間を厳しく制限したり、ルールを破ったことに対して罰を与えたりしなくてもいいのではないかと考えています。」
絶対にダメ、と要求や願望を極端に押さえつけると、いずれ反動が来てしまうかもしれないというのが水谷さんの考え。
「デバイスやゲームばかりで勉強しない、家族と会話しない状況なら話は別ですが、毎日の暮らしに悪影響を及ぼしているわけではありません。だから今は制限をかけすぎず、様子を見ながら対応していこうと考えています。」
好き放題にやらせるのではなく、適度にルールは設けながら柔軟に。この臨機応変さは、子育てをしていく上でとても大切なことかもしれません。
教えてくれた人

水谷妙子さん
整理収納アドバイザー1級。夫と中学生、小学生の5人暮らし。無印良品で生活雑貨の商品企画・デザインを13年間務め、500点以上の商品に携わる。2018年独立。お片づけ講座開催、雑誌やWeb、テレビなどで活躍するほか、ホームページ「ものとかぞく」 やインスタグラム(@monotokazoku)にて片づけやものについての幅広い知識を紹介中。著書に『水谷妙子の片づく家 余計なことは何ひとつしていません。』(主婦と生活社)、『水谷妙子の取捨選択 できれば家事をしたくない私のモノ選び』(主婦の友社)がある。
撮影/木村和敬(blowup studio) 取材・文/佐藤望美 編集/藤島麻衣子(LINUS)

佐藤望美執筆者
ママファッション誌、ライフスタイルメディアを中心に執筆。得意分野は育児、トラベル、ライフスタイル、ファッション。インテリア、片づけ、ミニマリスト関連の書籍を数多く編集。トラベルエディターとして国内外の旅行取材も多く、子連れ旅情報をまとめたウェブサイト「FOOTABY!」を運営中。自身も小学生の子ども2人の子育てに奮闘中。
HOUSING NEWSハウズイングニュースとは
私たち日本ハウズイングと、 管理マンションにお住まいの皆さまをつなぐコミュニティマガジンです。
