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暮らしを楽しむ にほんの食ごよみ(第15回「柏餅」)

食べる

男の子の健康を願う、端午の節句の縁起菓子

ゴールデンウィーク期間中の祝日、5月5日は「こどもの日」。男の子の健康と成長を願う端午の節句として、平安時代からお祝いされてきました。災いから身を守る五月人形、立身出世を願う鯉のぼり、邪気を払う菖蒲湯などとともに、柏餅は端午の節句に欠かせない縁起物です。

柏餅に使われているのは、柏の葉。柏は新しい葉が生えるまで古い葉が落ちないため、家系(跡継ぎ)が絶えない子孫繁栄の象徴といわれています。その葉は古来、米を蒸す際に蒸籠(せいろ)に敷くなど、身近な台所用品として重宝されていたようです。

好みの甘さであんこを手作り

01粉の分量は正確に量り、熱湯は少しずつ加える

餅作りには上新粉と白玉粉、葛粉を使いますが、これらの計量をしっかり、正確に行うのがおいしく作る秘訣。上新粉をこねるときは熱湯を一気に入れず、少しずつ、様子を見ながら入れると上手くまとまります。やけど防止のために最初は菜箸で混ぜ、後から手でこねましょう。

02つぶあんは砂糖の分量を減らしても。黒糖を使うとコクが出る

中身のあんこは、つぶあんが一般的。なかでも手作りのつぶあんは、甘さを調節できるところが魅力です。餅の材料となる粉類と違い、つぶあんの砂糖は分量を減らしてもおいしく作れます。砂糖の代わりに黒糖を使ったりして、好みの味に仕上げてみてください。黒糖はあんの風味にコクを加えてくれます。また、お好みでこしあんやみそあんを選んでも構いません。

こどもの日が近づくと、スーパーや和菓子店にはたくさんの柏餅が並びますが、作りたては格別。製菓材料店などでは、真空パックや塩漬けされた柏の葉も気軽に購入することができます。今年は手作りの柏餅を囲み、家族で端午の節句をお祝いしてはいかがでしょうか。

監修

橋本 加名子さん料理研究家、栄養士、フードコーディネーター

海外留学、商社勤務時代からアジア料理や江戸懐石料理を学び、独立。料理教室「おいしいスプーン」主宰。『フライパンひとつで!失敗しない中華・アジア』(タツミムック)など著書多数。

取材・文/佐藤望美

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