古くから日本の食卓に欠かせないお味噌汁。だしを入れるのが当たり前と思いがちですが、味噌は穀物に塩、麹を加えて発酵させた万能調味料。だしがなくても食材の旨みでおいしくなります。
その日の体調に合わせて食べたい、おかずにもなる具だくさん味噌汁をご紹介します。
風邪予防:ベーコンの塩気で長ねぎの甘みが引き立つとろとろ長ねぎの味噌汁
材料(2人分)
- ベーコン … 2枚
- 長ねぎ … 1本
- 水 … 400㎖
- 味噌 … 大さじ1と1/2
- オリーブオイル … 小さじ1
- 黒こしょう … 適量

作り方
- ベーコンは幅5㎜、長ねぎは斜めに薄切りにする。
- 鍋にオリーブオイルを入れて温め、長ねぎを入れて、弱火でじっくり炒める。
- ベーコンを加えてさらに炒め、長ねぎにとろみが出たら、水を加えて中火にする。 ひと煮立ちしたら味噌を溶き入れ、器に盛りつけて黒こしょうをふる。
Point!
長ねぎがビタミンの吸収率を高める
豚肉はビタミンB1が豊富。ねぎに含まれるアリシンには、その吸収を後押しする働きがあります。

冷え解消:コンソメと豆乳で洋風の味わいにかぼちゃmisoポタージュ
材料(2人分)
- かぼちゃ … 100g
- れんこん … 100g
- すりおろし生姜 … 1片
- 水 … 200㎖
- 豆乳 … 200㎖
- 顆粒コンソメ … 小さじ1
- 味噌 … 大さじ1

作り方
- かぼちゃを一口大に切り、耐熱皿にのせてラップをかけ、電子レンジ(600W)で3分加熱する。wれんこんは1㎝角に切って酢水(分量外)にさらし、水気を切って1分加熱する。
- 鍋に水とかぼちゃを入れて蓋をし、沸騰したら弱火にして顆粒コンソメを溶かす。
- かぼちゃをマッシャーまたはスプーンの背で粗くつぶす。れんこんと豆乳を加え、中火で1分煮てから味噌を溶き入れ、最後にすりおろし生姜を加える。
Point!
根菜と生姜でからだポカポカ
水分が少なくミネラル豊富な根菜は、からだを温める食材。血行を促進する生姜と合わせて、冷え知らずに。

腸を整える:シャキシャキ食感の組み合わせが楽しいごぼうとしめじの味噌汁
材料(2人分)
- 玉ねぎ … 1/4個
- ごぼう … 1/3本
- しめじ … 1/4パック
- 水 … 400㎖
- 味噌 … 大さじ2

作り方
- 玉ねぎは繊維に沿って薄切りにする。ごぼうはささがきにして、酢水(分量外)に浸してから水気を切る。しめじは石づきを切り落としてほぐす。
- 鍋に水を入れて強火にかけ、ひと煮立ちしたら①を入れて弱火にする。具材に火が通ったら味噌を溶き入れ、1分煮る。
Point!
食物繊維が腸の働きを活性化
ごぼうとしめじの食物繊維で腸内の善玉菌が増加。玉ねぎは、繊維に沿って切ると火が通りやすく、時短に。

二日酔い:プチッと弾けて甘みが広がるまるっとトマト味噌汁
材料(2人分)
- ミニトマト … 10個
- 海苔 … 適量
- すりごま … 小さじ2
- 水 … 400㎖
- 味噌 … 大さじ2

作り方
- 鍋に水を入れて強火にかけ、ひと煮立ちしたら味噌を溶き入れる。
- 器に盛り、ミニトマトを入れる。ちぎった海苔を入れ、すりごまをふりかける。
Point!
タウリンを含む海苔で肝機能UP
トマトのリコピンと、ごまに含まれるセサミンが、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを分解します。

疲労回復:なめらかなとろろが食欲をそそる長芋と落とし卵の味噌汁
材料(2人分)
- 長芋 … 200g(約10㎝)
- 卵 … 2個
- 小松菜 … 1株
- 水 … 400㎖
- 酒 … 大さじ1
- 味噌 … 大さじ2

作り方
- 長芋はすりおろし、小松菜は粗みじん切りにする。
- 水、酒を鍋に入れて強火にかけ、ひと煮立ちしたら味噌を溶き、長芋を入れる。
- 器に盛り、卵を割り入れて小松菜を散らす。
Point!
長芋のねばねばが疲れを一掃
ねばねば成分が、卵のたんぱく質を効率良く吸収。小松菜にも疲労回復に欠かせない抗酸化作用が。

監修

橋本 加名子さん料理研究家、栄養士、フードコーディネーター
海外留学、商社勤務時代からアジア料理や江戸懐石料理を学び、独立。料理教室「おいしいスプーン」主宰。『フライパンひとつで!失敗しない中華・アジア』(タツミムック)など著書多数。
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