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くまもると学ぶ! 知っ得マンション生活 安心・安全なマンション生活に欠かせない 「宅内点検・宅内作業」

マンション生活

マンションにおける建物や設備の不具合は、時として大きな事故を招く恐れがあるため、専門家による定期的な点検が必要不可欠です。今回は、数ある点検の中から、居住者様立ち会いのもとで行われることが多い、宅内点検・宅内作業についてご紹介します。

教えてくれた人

石田 俊輔日本ハウズイング 事業統轄本部
建物管理部マンション企画グループ チーフマネージャー

万が一の事態を未然に防ぐ大事なものだからこそ、
法律で義務づけられている

建物や設備の点検は、マンション内の異常をいち早く発見し、修繕するための大切な作業です。各種点検には、法律で義務づけられている“法定点検”と、自主的に行う“任意点検”があり、点検項目ごとに専門家(有資格者)に依頼したり、法定点検の場合は検査結果を特定行政庁や消防署といった機関に報告したりと、管理組合の負担も大きいため、多くのマンションでは、これらの点検を管理会社に委託しています。
また、日本ハウズイングの場合は緊急センターを設置しているため、万が一、夜間に設備トラブル等が起きた場合でも、その場に応じた対応をすることが可能です。

消防法により6ヶ月ごとの機器点検と1年ごとの総合点検の実施が義務づけられている消防点検や、漏水の原因となる詰まりを防ぐために行う排水管の清掃は、宅内での作業のため、居住者様の立ち会いが必須です。しかし、多くの場合は事前に決められた日時での作業のため、なかには点検にご協力いただけないお宅もあります。その際、日本ハウズイングでは、管理組合と連携して点検の実施を促します。


QUESTION 01消防点検と排水管清掃は、どんなことをするの?

消防点検では、壁や天井に設置された感知器の作動点検、ベランダにハッチ(避難梯子)がある部屋は、開閉・梯子の昇降等の点検と避難経路がきちんと確保されているか確認します。最近では、部屋に入らなくても通信で点検できる煙感知器も増えているので、更新工事などの際に交換しておくと、点検時に在宅の必要がなくなり、居住者様の負担も軽減されます。

排水管清掃では、風呂場、洗面所、キッチンの排水口から清掃用ホースを入れ、共有部の縦管までつながる各戸の排水管を清掃します。排水管が詰まると雑排水が逆流したり、漏水の原因になるので、日頃から、排水口にごみネットをつけたり、調理に使った油は排水口に流さないなど、対策を徹底することをおすすめします。

QUESTION 02排水管清掃の訪問順は変更できないの?

排水管清掃の場合、上の階から作業すると下の階に汚れが溜まってしまい、場合によっては雑排水があふれてしまうことがあるので、必ず下の階から順に清掃します。予定された日時で都合がつかない居住者様のために予備日を設けることも可能ですが、その場合は組合負担で別途費用がかかります。

QUESTION 03空き部屋の点検・清掃は行わないの?

行います。外部区分所有者へ案内を郵送して、該当する日に来て立ち会ってもらったり、賃貸の場合は仲介業者の担当者に立ち会ってもらうなど、前もって十分な周知を図ります。


QUESTION 04電気とガスは点検しないの?

電気は電力会社が、ガス点検はガス会社が定期的に点検します。そのほか、自動ドアや宅配ボックス、避雷針などの任意点検もありますが、任意の項目については私たち管理会社からアドバイスしたうえで、管理組合が実施項目を選択します。

画像提供/PIXTA

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