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誰にも聞けなかったマナー講座 旅先のマナー<移動編>

暮らし

旅番組を目にしたり、親しい人から旅先の便りが届いたりすると、自分も旅に出たくなりますね。今回のマナー講座は<移動編><旅館宿泊編>と2回にわたって、ワクワクしながら計画した旅を心ゆくまで楽しめるように、知っておきたい大切なマナーをお伝えします。まずは<移動編>です。新幹線や飛行機の旅を快適に過ごすために心掛けたい、8つのポイントをご紹介します。

目次

  • ポイント① シートを倒すときには座る前に一声かけます
  • ポイント② 自分の席に誰かほかの人が座っていたら
  • ポイント③ 乗る直前にお手洗いをすませておくこと
  • ポイント④ 羽織るもの、ストール持参で冷え対策を
  • ポイント⑤ お弁当を食べるのもタイミングがある
  • ポイント⑥ 車内販売のやりとりは手早くすませる
  • ポイント⑦ 緊急時の対応について事前の確認を!
  • ポイント⑧ 乗務員には笑顔で「ありがとう」

新幹線・飛行機のマナー

新幹線や飛行機の旅。慣れていないと少し緊張することもあるかもしれませんが、ポイントを押さえた気配りをすることで、誰でも楽しいひとときを過ごすことができます。旅慣れた方でも、「知らなかった」「気づかなかった」というマナーは意外とあるものです。快適に旅をするためにも、ぜひチェックしてみてください。


ポイント①シートを倒すときには座る前に一声かけます

長旅ですからシートにはゆったり座りたいもの。シートを倒したい場合は、後ろの席に、笑顔で一声かけましょう。そのタイミングは、まさに自分がシートに座る直前。「席を倒しても大丈夫ですか」と確認します。そのうえで、座ってシートをゆっくり静かに倒します。自分の頭が相手に見えるほどに倒すのは、失礼にあたります。倒すのは、自分が座りやすいように、少しだけ傾ける程度に。

また、その際に相手の人が本を読んでいたり、パソコンをしていたり、寝ている場合などは、声をかけないのも相手への心遣いです。
倒したシートは、降りるときには必ず元に戻しておきます。


ポイント②自分の席に誰かほかの人が座っていたら

慌てることはありません。落ち着いて自分のチケットを手に持ち、相手に見せながら、「すみません。私、この席だと思うのですけど」と伝えます。お互いにチケットを確認し合えば、スムーズに交代できます。この場合、相手をとがめだてする言い方にならないよう、笑顔で言葉がけをしましょう。

また、自分が間違えて座る場合もありますから、チケットは、いつでもすぐに取り出せるようにしておきましょう。


ポイント③乗る直前にお手洗いをすませておくこと

新幹線も飛行機も、乗る前にお手洗いに行くことや、お土産を買う時間なども想定して、時間に余裕を持って出かけるようにするのがステキな大人のマナー。新幹線の駅構内および、飛行機の搭乗口周辺のお手洗いは、行列が出来ていることも多いので気をつけましょう。

新幹線に乗るときは改札を通って新幹線に乗る前に、飛行機の場合は保安検査場を通ってから搭乗口の周辺で、お手洗いを済ませることをおすすめします。なぜなら自分が窓際の席の場合、お手洗いに立つたびに、通路側の人が立ったり座ったりしないといけないからです。例え自分は通路側の席だとしても、新幹線の車両や飛行機内はほかの座席との間隔が狭いですから、頻繁に人が移動するのは気になるもの。自分のためというよりも人への心遣いとして、お手洗いは事前に済ませ、移動する回数を減らすと良いでしょう。


ポイント④羽織るもの、ストール持参で冷え対策を

新幹線の車内も飛行機内も、室温は低く設定されています。特に飛行機内の温度は、一年中24度くらいに設定されています。空調の影響で足もとは冷えますし、特に夏は寒いと感じるほどです。必ず羽織るものやストールなどを持参して、調整しましょう。


ポイント⑤お弁当を食べるのもタイミングがある

駅弁や空弁を食べるのも旅の楽しみの一つ。とはいえ、大勢で乗る乗り物ですから、周りの人への心遣いが大切です。

まず、持ち込むお弁当は、なるべく匂わないものを選びましょう。車両中に匂いが広がるようなものは、あまりおすすめできません。美味しそうな匂いとはいえ、人のお弁当の匂いはある意味迷惑なこともあります。お弁当を選ぶときは、助六やおにぎり、サンドイッチなど、匂いのあまりしないものがおすすめです。

ちなみに私は、新大阪駅で蒸したての〝551蓬莱の豚まん〟を食べるのが楽しみなのですが、新幹線に持ち込むと匂いが気になります。そこで早めに行って、駅のベンチで食べてから新幹線に乗るようにしています。時間がない時は、箱寿司やカツサンドなど大阪名物のお弁当を買って車内で食べます。

次に気をつけたいのが、お弁当を食べるタイミングです。座席に座ってすぐに、お弁当を広げる人がいますが、さすがに少し気が早いと思います。出発してすぐのタイミングは、大勢の人が移動しますから、新幹線が出発してから5~10分くらいは、周りの様子を見ましょう。しばらくしてから隣の席に人が来るかもしれませんし、荷物を置いてからお手洗いに行く人もいるものです。
そろそろ人の動きも落ち着いたかなという段階で、ようやくお弁当を開きます。次の駅まで、だいたい30分くらいあることを車内アナウンスで確認して、お弁当をいただきましょう。


ポイント⑥車内販売のやりとりは手早くすませる

新幹線の車内販売を楽しみにしている人も多いでしょう。車内を順番に進むので、号車によっては「早くこないかな」と心待ちにしている人もいます。ですから、素早く注文し、素早く勘定をすませたいもの。
コーヒーやアイスクリームを買うのに一万円札を出す、という事態は避けましょう。現金で支払う場合は、お釣りのないように小銭を用意しておくのがおすすめです。

また最近は、スマホで車内販売のメニューを見られるようになっています。座席に着いたら、スマホを開いてどんなメニューがあるかをチェックし、注文したいものがあれば、あらかじめ決めておきましょう。


ポイント⑦緊急時の対応について事前の確認を!

列車での旅は安心安全なものですが、天候によっては、あるいは車両故障などが原因で思わぬ対応をせまられる場合もあります。
いざというときの心構えとして準備しておきたいのは、まず携帯電話の充電器。台風のために19時間くらい列車内に閉じ込められた人もいますから、いつでもスマホを使って情報が得られるように、遠出の際、充電器はバッグにいれておくことをおすすめします。

それから、飲み物としてお茶かお水を。ジュース類は甘いので喉の渇きを癒すには不向きです。
また、お腹が空くことを考えて、むき栗、飴、ドライフルーツなどのちょっとした食べ物もバッグに入れておくと安心です。

新幹線に乗ったらまず、各車両に設置されているドア横の非常用ブザーの位置や、車掌室が何号車にあるのかを確認しておきましょう。

万が一、列車の運行がストップしているような場合、改札の外で立って待ったりせず、改札を通った中の待合室で、座って待つようにしましょう。もし手に入るなら、和菓子やあんぱんなどを購入し、気持ちを落ち着かせるのも良い方法です。
改札内の待合室には、臨時列車の運行のニュースなどが真っ先に届きます。いち早く情報を得て、対応できるので、人がいっぱいで入れない状況でなければおすすめです。


ポイント⑧乗務員には笑顔で「ありがとう」

飛行機で何かとお世話になる客室乗務員には、常に笑顔で感じよく話しかけましょう。敬語を使うのが基本です。ため口は失礼にあたるので気をつけて。
大切なのは「ありがとう」のひと言です。荷物を上げてもらったり、飲み物をもらったり、ブランケットを持ってきてもらったりしたら、必ず「ありがとうございます」と感謝の言葉を笑顔で伝えましょう。
降りるときには出入口に並んだ乗務員や整備士の皆さんに、「ありがとうございました。おかげで無事にフライトができました」と笑顔でお礼の言葉を伝えます。

まとめ

今回は、新幹線や飛行機に乗るときに知っておきたいマナーについてお伝えしました。大切なのは、周囲の人に対するちょっとした心遣い。自分だけではなく、周囲の人も旅を楽しめるよう気配りをするのが、旅を満喫する基本だと知っておきましょう。

さて次回は、<旅館宿泊編>です。あこがれの老舗旅館に泊まる、ちょっと贅沢な旅や、家族や友人と行く気軽な旅でも大切にしたい、マナーや周りの人への心遣いについてご紹介します。

Adviser

井垣 利英(いがきとしえ) (株)シェリロゼ代表取締役 、 人材教育家、 マナー美人塾塾長

名古屋生まれ、東京在住。中央大学法学部在学中からフリーアナウンサー としてテレビ出演。
2002年(株)シェリロゼを起業。20年間で2万人を指導。自社の【会話美人講座】【マナー美人塾】でマナー、プラス思考、話し方などを指導。また全国の企業で、社員研修や講演会を年間100本ほど行う。
やる気とマナーを上げる日本で唯一の専門家。
著書は『ふんわりと上昇気流に乗る生き方』(サンマーク出版)、13万部を突破した『しぐさのマナーとコツ』(学研)など19冊。

シェリロゼ
https://www.c-roses.co.jp/
YouTube
https://www.youtube.com/user/104toshia

 

編集協力/中西后沙遠(なかにしみさお) 撮影/森武志

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