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第2回 私に合ったブドウ品種の選び方 〜赤ワイン編〜

「ワインについて詳しくなりたい」と思っても、ワインの世界は複雑で難しそうというイメージがありませんか? そこで、ワインにまつわる様々なことをシニアソムリエが優しいアプローチでお教えします。読むだけでワインが美味しくなるようなコラムを、どうぞ召し上がれ。

国際品種の奥深い美味しさ

ワインの原料となるブドウの品種は、世界に1000品種以上あるといわれており、実際のワイン醸造には100品種程度が使用されています。その全てを知るのは大変ですので、今回は市場でもよく見る代表的な品種にしぼってご紹介します。自分が飲んで美味しいと思う品種を知ることで、今後のワイン選びの目安にしてもらえればと思います。

まずは基本となるブドウの品種をしっかりと押さえるために、国際品種と呼ばれる代表的なものを中心にご紹介します。国際品種を使ったワインは他の品種に比べて入手しやすく、飲食店での取り扱いも多いので親しみやすい利点があります。また、国際品種は国や産地、気候等で表情が変化するので、とても奥深く、美味しさの広がりを楽しめるのも特徴です。

それぞれの個性が光る黒ブドウ

まずは、赤ワインの原料となる黒ブドウから見ていきましょう。今回ご紹介するのは、ピノ・ノワール、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラー、そしてマルベックの5種類です。

ピノ・ノワール
色鮮やかで、軽やかな味わい

ロマネコンティに代表される、世界で愛されるブドウ品種です。ピノ・ノワールの最大の特徴は、豊かで華やかな香り。イチゴやラズベリーといった赤い果実のしっかりとした香りや、お花を感じさせる華やかな香りがあります。ワインの渋味成分であるタンニンが少ないため、柔らかく軽やかな味わいで、重たい赤ワインが苦手という方にもおすすめです。

カベルネ・ソーヴィニヨン
酸味、甘味、渋味、全てが備わった力強さ

フランスのボルドーに代表される品種で、その力強さから骨格がしっかりしていると表現されるカベルネ・ソーヴィニヨン。色が濃く、酸味、甘味、渋味といった赤ワインにまつわる全ての要素が均等に力強く備わったブドウ品種です。重厚感と気品を兼ね備えたワインになります。フルボディ(※)のワインが好みの方には外せないブドウ品種です。

※フルボディとは…ワインの味わいを表現する用語です。アルコール度数が高めで、どっしりとした味わいのワインを表しています。反対にさらっとしたワインをライトボディといいます。

メルロー
カベルネに近いけれど、柔らかく優しい

カベルネと同じように重厚感のあるワインが生まれますが、渋味が控えめなので、角がなく柔らかい口当たりになるのがメルローの特徴です。カベルネのような厳しさがありませんので、口に含んだ時に甘味がより印象的に感じられ、舌触りもなめらかです。果実味もあるので、渋味の少ないワインが好みの方におすすめです。また、産地によって様々な表情を見せるのもメルローの面白さです。

シラー(シラーズ)
カベルネに次ぐ重厚感 固有のスパイシーさがアクセント

シラーを選ぶ時はご注意ください。産地としてフランスとオーストラリアが有名ですが、それぞれの特徴がかなり違うからです。シラーは色も濃く、果実味に酸味と渋味を併せもつ骨格のしっかりした品種です。さらに固有のスパイシー感があり、お肉料理との相性がとても良いです。
オーストラリアではシラーズと呼ばれ、もっとも多くのワインが生産されています。このオーストラリアのシラーはフルーティかつジューシーで口当たりが柔らかいのが特徴です。初めてでも飲みやすく、価格もお手頃ですから、まずはオーストラリア産から入るのも良いでしょう。
一方、フランスのシラーは、まだ年数の経っていない若いうちは果実味よりも酸味や渋味が際立ち、飲み手を選ぶ印象があります。しかし、オーストラリア産にはない気品がありますので、飲み比べて産地の違いを楽しんでみてください。

マルベック
色が濃く、濃縮感のある味わい でも渋味は控えめ

最近、よく見かけるのがアルゼンチンのマルベックです。最大の特徴は、フランスでは黒ワインといわれるほどに濃い色素と、濃縮感溢れる濃い果実味です。その見た目に反して渋味が少ないので、濃厚な赤ワインが大好きなのに渋味はちょっと苦手、なんて方にはうってつけのワインです。焼肉にとてもよく合うワインとして、近年、国内でも売り出し中です。販売価格もお手頃なので、コストパフォーマンスの高さも特徴のひとつと言えるかもしれません。

いかがでしたか? それぞれのブドウの特徴から自分に合いそうな品種のワインを試すことで、もっと美味しくワインを楽しんでいただけると思います。

白ワイン編はこちら

監修:牧野 重希(まきの しげき)
吉祥寺の老舗イタリアン、リストランテ イマイのシェフソムリエ。2007年、料理人を志しリストランテ イマイに入社。2010年よりセコンドシェフとして従事。料理を学ぶなかでワインの魅力に惹かれ、お客様へのより良いサービスとワインの提供を目指し、接客に転向。
・2013年 ソムリエ取得
・2017年 シニアソムリエ取得

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