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我が家の習慣を見直して今日から実践!お金が貯まる生活術 保険を総点検して活用しよう

暮らし

(イラスト/山口絵美)

みなさんは、どのような保険に加入していますか? 生命保険文化センターの「生命保険に関する全国実態調査」(二人以上の世帯調査/2021年度)によると、1世帯あたりの年間払込保険料(個人年金保険料を含む)は、平均37.1万円だそうです。つまり、1カ月あたり約3万円、10年間なら371万円、20年間なら742万円と意外と大きな支出に。なかには保険をかけすぎて、保険料が家計の大きな負担となっているご家庭もあるのではないでしょうか。
また、せっかく保険をかけていても、上手に活用できなければ無駄な出費となってしまいます。そこで今回は、保険の総点検と上手な活用法についてお伝えします。

01加入している保険の内容をチェック

ご自分の加入している保険は、どんなときに保険金・給付金が出るか、ご存じですか? 特に医療保険の場合、「昔からずっと入っているけれど、実は詳しい内容がよくわからない」という方も多いのではないでしょうか。どんな手術で給付金が出るのか、入院の際は1日いくら、何日分まで出るのかといった細かい内容も、ぜひ一度確認しておきましょう。
通院でも給付金が出るケースや、女性の方は、女性疾病特約をつけている場合もありますので、特約(オプション)についてもチェックを。最近は、Web上で内容を確認できる保険会社も増えています。

ちなみに筆者は、少し前に大腸の内視鏡検査を受けたのですが、ポリープが見つかって検査中に切除しました。ポリープは良性でしたが、加入している保険では手術の扱いとなり、医療保険から手術給付金を受け取ることができました。実は、このようなケースはよく耳にしていたので、検査前に加入している医療保険を改めて確認し、場合によっては給付金が出ることを知っていました。また、比較的軽微な手術の場合は医師の診断書が不要で、領収書や診療明細書をスマホで撮影し、Web上にアップロードして申請するだけで、すぐに給付金の請求・受け取りができることも事前に確認済みでしたので、手続きはとても簡単でした。

何かで病院にかかる際にはぜひ、加入している医療保険の内容と手続きの方法を改めて確認しておくことをおすすめします。

02加入中の保険で無駄なものがないかチェック

無駄なケースとしてよく見られるのは、複数の保険に加入し、保障内容が重複しているケースです。いずれかの保険をカットできれば、その分の保険料を貯蓄に回せるかもしれません。また、子どもが小さいうちは、自分に万一のことがあったときの教育費や生活費のカバーとして、生命保険(死亡保障)に加入した方もいるでしょう。しかし、子どもが独立間近だったり、すでに社会人になっていたりすれば、保障額を減らしたり、そもそも死亡保障は不要になるはずです。


そのほかにも、保険加入後に住宅を購入した場合、住宅ローンの団体信用生命保険(ローン契約者に万一のことがあれば、ローン返済がなくなる保険)に加入していれば、その分の死亡保障額を、加入済みの生命保険から減らせるかもしれません。

今一度、「この保険は何のために加入したのか」を確認して、現在の要不要をチェックしましょう。


03関係書類をわかりやすい場所に保管

加入している保険を総点検したら、保険証券関連書類をまとめて、家族みんながわかる場所に保管しておきましょう。

保険金や給付金を請求する場面というと、家族に万一のことがあった場合や、自分や家族が病気やケガをしたときなどの一大事がほとんどでしょう。慌ただしく、保険のことをうっかり忘れてしまわないように注意が必要です。それこそ、請求を忘れてしまってはもったいないので、病気やケガ、万一のことがあった際に「保険関係の書類はあの場所!」とわかるようにしておけば、いざというときにも思い出しやすく、手続きもスムーズにいくはずです。また、保険会社への請求手続きは家族が行う場合もあるので、保管場所は家族で共有しておくことも大切です。


まとめ

結婚や出産を機に加入したまま見直す機会もなく、毎月固定費として出費することが多い保険料ですが、見直してみると無駄が省けることも。ぜひ一度、家族みんなでご家庭の保険を確認してみませんか?

“貯まる”ポイント

  • 加入している保険の内容をチェック
  • 保障内容に重複がないか確認
  • 書類の保管場所を決め、家族で共有する

画像提供/PIXTA

プロフィール

西山 美紀ファイナンシャルプランナー・コラムニスト

単に貯蓄額を増やすのではなく、日々にうるおいをもたらせてくれるようなお金の使い方・貯め方について発信中。小田急電鉄主催のオンラインコミュニティ『ママカレ』西山美紀ゼミ「初心者でも安心! 幸せが増えるお金の貯め方・使い方・子育てTIPS」担当。著書に『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)のほか、『はじめての積立投資・つみたてNISA・iDeCoもよくわかる! お金の増やし方』(主婦の友社)が発売中。

https://www.nishiyamamiki.jp/

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