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特集 どうして秋にカビ&ダニ対策が必要なの?

暮らし

カビ&ダニ対策というと、ジメジメムシムシした梅雨や夏の時期が思い浮かぶもの。しかし、夏に繁殖を防ぎきれなかったカビの胞子やダニの死骸は、なんと秋に乾燥して家中に飛散します。それらを吸うことがアレルギーの原因となることも多いのです。大掃除には少し早いですが、気候のよい秋は掃除に最適。カビ・ダニを含んだハウスダストを一掃しましょう!

鉄則1ホコリは「舞うもの」と心得よ

鉄則2「空気の通り道」を掃除せよ

鉄則3道具は正しく使うべし


鉄則1 ホコリは「舞うもの」と心得よ

カビ・ダニを含んだハウスダスト(ホコリ)の掃除で大切なのは「換気」です。
「空気の流れでホコリが広がってしまうのでは?」と思うかもしれませんが、そもそもホコリとは、人間がわずかに動いただけで舞ってしまうので、浮遊するホコリをまとめて掃除するのは難しいのです。また、秋は衣替え作業などで繊維くずも出やすい時期。目に見えないような小さなホコリは、空気と一緒に屋外に出してしまいましょう。

ホコリの性質多くのホコリは目に見えません

ホコリには、空気中に分散する「浮遊塵」、床や家具の上に積もる「堆積塵」があります。一般的に、ホコリの多くは目には見えません。非常に軽いので、多くは半永久的に空気中を浮遊します。1.0μm以下の微細なホコリは肺まで侵入して沈着するため、吸いすぎると健康上の問題も。
換気して外に出すのが最適な除去方法です。


鉄則2 「空気の通り道」を掃除せよ

換気のためには、空気の入り口と出口をつくる必要があります。とは言っても、マンションの場合、角部屋でなければ窓を2カ所開けるのは難しいもの。そこで活用するのはキッチンの換気扇や壁の吸気口です。
ただ、空気が通る部分が汚いと、入ってくる空気まで汚れてしまいます。まずは換気扇、吸気口、網戸を掃除して、きれいな空気の通り道をつくりましょう。また、トイレや洗面所の換気扇もハウスダストを吸ってくれますので、フィルターもこまめに掃除を。


鉄則3 道具は正しく使うべし

量販店などでは、用途別・汚れ別に数えきれないほどの洗剤が売られていますが、実は一般家庭の通常の汚れなら、基本的には食器用の中性洗剤と漂白剤があれば十分です。
また、掃除道具は正しく使うと、少ない労力で最大限の効果を発揮します。よく、スポンジやブラシの形が変わるくらい力を込めてゴシゴシと掃除する人がいますが、本来、汚れを落とすのは「人の力」ではなく「除去力」。なかなか落ちない汚れには、より除去力の強い用具や洗剤を使用します。

Columnアレルギーの原因“ダニ汚れ”って何?

日本に生息するダニは約1,700種類。特に気を付けたいのは、家屋内に生息するヤケヒョウダニ、コナヒョウヒダニ。生虫、死骸、フンのすべてが吸引性アレルギーの原因物質(アレルゲン)になります。死骸・フンは乾燥すると粉砕され、ハウスダスト(ホコリ)になるので、ダニの繁殖につながってしまう「高温多湿」「エサ(汚れなど)」への対策が不可欠です。

Adviser

植木 照夫さん

クリーンプロデューサー、ベスト株式会社代表取締役。掃除実務経験20年以上、国家資格を多数もち、独自の「掃除学」を提供。YouTubeにて「掃除学」のノウハウを発信中。

http://www.osouji-best.com/

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