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我が家の習慣を見直して今日から実践! お金が貯まる生活術 値上げラッシュの今、家庭でできる対策は?

暮らし

(イラスト/山口絵美)

買い物に行くと、「この野菜、こんなに高かったっけ?」「調味料、どれも高い!」と驚くことが増えていませんか? 食品は、2022年7月、8月あわせて約3,000品目が値上げされ、家計への打撃があまりに大きいことから、連日メディアでも話題になっています。では、続く値上がりへの対策として、家庭ではどんなことができるのでしょうか。今回は、そのアイディアについてお伝えします。

押し寄せる価格高騰の波!“値上げの夏”で家計が大ピンチ!?

値上げの原因のひとつといわれているのが、コロナ禍で物流が混乱したことによる運送費の上昇。さらに、ウクライナ情勢によるエネルギー価格の高騰や、円安による輸入品の価格アップ、国内外の人件費の上昇なども原因といわれ、複数の要因から物価の上昇はしばらく続きそうです。

出典/帝国データバンク


具体的には、野菜や肉類、調味料、酒類、スナック菓子、チョコレート、アイスクリーム、食パン、カップラーメンなど、値上げした品目は多岐にわたります。また、食品のみならず、電気代やガス代、バス・トイレ用品、照明器具、電化製品などの値段も上がっています。この先ますます深刻化が予想される“値上げ”を乗り切る対策法とは?


対策1 パンやうどん、パスタの出番を減らし、“お米メイン”を検討

小麦の値段がどんどん上がっているため、パンやうどん、パスタなど、小麦を使う食品の値上げが続いています。
一方で、お米の値段は据え置き、もしくはやや下がっている傾向です。農林水産省のデータ(米穀販売事業者における販売数量及び販売価格の動向(速報))で販売価格の動向を見ると、2022年4月は前年同月比90.5%(小売り事業者向け)となっており、1年前の95.2%よりさらに下がっていることが分かります。
小麦を使った食品の出番を少し減らし、いつもよりお米を多く取り入れることで、食費の支出を抑えることにつながるでしょう。


対策2 冷凍食品や半調理済み食品を活用

生鮮食品に比べると、冷凍食品や半調理済みの食品は加工の過程が多く、製品になるまで時間がかかるため、生鮮食品の値上げから、やや遅れて値上がりするケースがほとんどです。値上がりがまだ反映されておらず、比較的安価なものもあるので、要チェックです。

また、「冷蔵庫」は品物を詰め込まず、適度なゆとりがあった方が電力を多く使わずにすみますが、「冷凍庫」は品物をしっかり入れておくことで、お互いが保冷剤のような効果を発揮し、消費電力セーブにつながります。冷凍庫に調理しやすい冷凍食品を入れておくことで、疲れている日でも手間をかけず調理ができ、「今日はテイクアウトか外食ですませよう」という、突発的な支出も減らせるでしょう。ただし、不必要なものまで買わないよう注意しましょう。


対策3 「合わせ調味料」を使わずに、基本の調味料で

意外と費用がかさむのが調味料です。料理をする際に、市販の「〇〇の素」のような合わせ調味料を使っている方もいるかもしれませんが、少々割高になってしまうので、自作するのも値上げの対策になり得ます。例えば中華系や韓国系の味付けなら、常備してある塩、しょうゆ、味噌に加え、豆板醤、コチュジャンといった調味料を買い足すだけで、さまざまなアレンジに使えて、合わせ調味料を使うよりも割安になるでしょう。


対策4 お金を使うことで今後の支出を下げられる!?

「今後も値上がりが続くなら、節約をしなくては…」と考えがちですが、実は、お金を使うことで今後の支出を下げる方法もあります。

例えば、古くなった家電を買い替えること。洗濯機や冷蔵庫、掃除機などをはじめ、10年以上前から使い続けているものはないでしょうか。技術はどんどん進み、今は消費電力がかなり抑えられる家電がたくさん出ています。10年前のものに比べ、10~40%程度節電できるものもあります。

当然、買い替えとなると一時的な支出になりますが、その後何年間も電気代が抑えられるならば、大きな節約になります。もし、突然家電が壊れて慌てて買いにいくことになると、その日に入手できるものから選ぶことになります。割高な家電を買わざるを得なくならないよう、時間に余裕のあるうちに、買い替えるならどんなものがよいか、チェックしておくことがおすすめです。


家族みんなで意識を高めよう

家計に直結するものが値上がりするからこそ、家族みんなで意識を高めることも大切です。家庭内の電力使用量トップ3は、エアコン、冷蔵庫、照明。エアコンや照明は、使わない部屋のスイッチを切ることはもちろん、みんなで早寝早起きをすれば、照明を使う時間も減らせます。

真夏に各部屋でエアコンをつけると電力消費量も大きくなるので、家族が一つの部屋に集まって過ごす時間を増やすのもよいでしょう。食事の時間を一緒にすれば、調理で使うガス代や電気代も抑えられますね。

家族の時間を楽しみつつ、賢く値上げを乗り切る方法、ぜひトライしてみてください。


まとめ

“貯まる”ポイント

  • 冷凍食品などを活用し、不要な出費を防ぐ意識を!
  • 調味料は自作すれば割安に
  • 古い家電は省エネ家電に買い替えるのも手
  • 家族みんなで意識を高めよう

画像提供/PIXTA

プロフィール

西山 美紀ファイナンシャルプランナー・コラムニスト

単に貯蓄額を増やすのではなく、日々にうるおいをもたらせてくれるようなお金の使い方・貯め方について発信中。小田急電鉄主催のオンラインコミュニティ『ママカレ』西山美紀ゼミ「初心者でも安心! 幸せが増えるお金の貯め方・使い方・子育てTIPS」担当。著書に『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)のほか、『はじめての積立投資・つみたてNISA・iDeCoもよくわかる! お金の増やし方』(主婦の友社)が発売中。

https://www.nishiyamamiki.jp/

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