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我が家の習慣を見直して今日から実践! お金が貯まる生活術 つい買いすぎていませんか? ネットでお買い物をするその前に

暮らし

(イラスト/山口絵美)

「コロナ禍で実店舗に行きづらいから」と、ネットショッピングを活用する機会が増えた方も多いのではないでしょうか。気づけば、その買い物方法が当たり前になっていませんか? 徐々に感覚が薄れ、気軽にポチッとお買い物をして、後日クレジットカードの請求額に驚くことも? ネットショッピングで注意すべき点、無駄な出費を抑えて上手にお買い物をするコツをお伝えします。

実店舗と違う「ネットショッピング」の注意点3つ

自宅にいながら、いろいろな店でお買い物ができるネットショッピング。便利ですが「つい買いすぎてしまった」と反省した経験もあるのでは?
商品や価格の比較ができたり、商品を自宅まで届けてもらえるなどメリットも多いですが、注意点もあります。ここで、頭に入れておきたい注意点3つをお伝えします!


注意点1 “おすすめ情報量”が店頭よりも圧倒的に多い

店頭で品物を選ぶときは、見た目や手に取ったときの印象、記載されている説明などの情報を得ながら、買おうかどうか考えていくでしょう。ネットショッピングでは店頭以上に得られる情報が増えます。使用しているイメージ写真や店舗からのおすすめ情報のほか、購入者の口コミも多数あります。もちろん、口コミでは使いづらかった点やイメージと違う点などマイナス要素を知ることもできますが、メリットを伝える情報量の方が圧倒的に多いでしょう。読めば読むほど買いたくなってしまうはずです。

また、メールマガジンを登録すると、「今晩24時までセール中!」「今週までポイント5倍!」といったお得な情報もどんどん届きます。買い物欲が必要以上に刺激されがちなので、気をつけましょう。


注意点2 「ダメなら返品すればいいか」と安易に考えがち

主に洋服を購入する際の注意点です。店頭では試着して似合わなければ買うことはありませんが、ネットショッピングの場合は試着ができないので、「届いてから着てみて、イマイチだったら返品しよう」と注文するケースもあるでしょう。「実際に着てみたら似合わなかったので(またはイメージと違ったので)返品します」といった口コミもよく見かけます。

ところが、いざ届いて試着すると、たとえイマイチだと思っても、よほどサイズが合わないなどでない限り、返品するのが面倒でそのままにしてしまうケースも少なくないのではないでしょうか。きれいに畳んで箱に入れて、返送手続きをして……という手間を考えると、「そのうち着るかもしれない」と家に保管してしまうのです。しかし、結局その後、着ることがなければ、非常にもったいないことになってしまいます。 気に入らなかった場合に返品するかどうか、しっかり考えたうえで注文しましょう。


注意点3 ネットを見る時間帯は“夜”が多く、思考が鈍りがち

日中は家事や仕事で慌ただしくなりがち。ネットを見る時間は“夜”という人も多いでしょう。しかし、1日の疲れがたまる夜は判断力が鈍りがち。「これを買うべきか」をじっくり考えることなく、勢いに任せて買ってしまうことも多いものです。必要なものならいいですが、「あってもいいな」という軽い気持ちで買うことにもつながります。夜の疲れている時間のネットショッピングは要注意といえます。


ネットショッピングで上手にお買い物をする秘訣とは?

では、注意点をおさえつつ、上手にネットショッピングをする秘訣とは? そのポイントを3つお伝えします。


ポイント1 「買う!」と決めたもの以外は見ないようにする

ネットを見ていると「これもおすすめ」「今ならこれもセール」といった情報が次々と目に飛び込んできます。当初予定していたお買い物だけでなく、追加で買ってしまったという経験も多いのでは?
ネットショッピングをするときは、「これを買う!」と決めたもの以外は、できるだけ目に触れないようにするのがコツです。実店舗のお買い物でも同じことが言えますが、買うものをあらかじめメモしておき、それを見ながら注文するのもいいでしょう。


ポイント2 急ぎでないお買い物は、カートに入れて1日考える

実店舗でのお買い物では、商品を買い物カゴに入れたり、手で持ったりしながら、レジの前に並ぶというひと手間が発生します。その間に「やっぱりやめよう」「また今度でいいかな」「違うものに変えよう」と当初の予定を変更することもあるはずです。

ところがネットショッピングでは、購入完了までの流れがあっという間。「どうしようかな」と考えるタイミングがなくなってしまうのです。そのため、急ぎでないお買い物なら、1日ほど時間を置くのがおすすめです。ネット上のカートに入れておき、翌日になっても欲しいと思ったら買う手続きを進めるのです。そのワンクッションを入れるだけで、不要な買い物がぐっと減るはずです。


ポイント3 「送料無料」にこだわりすぎない

ネットショッピングでは、購入金額が一定の額以上になると「送料無料」になるケースが多いものです。「あと2,000円で送料無料になるから、何か買おうかな」と、不要なものまで買い足してしまっては、送料を支払ったほうがお得だった、ということにもなりかねません。特に、疲れている時間帯ほど「送料無料」という言葉が魅力的に聞こえます。余計なものまで買うことがないように、「送料を払ってでも欲しいものを買う」というつもりで、商品を選んでいきましょう。

よいお買い物は、私たちの暮らしを豊かにしてくれます。無駄なものを買わずに、本当に欲しいものだけを手に入れるために、ぜひ参考にしてみてください。


まとめ

“貯まる”ポイント

  • 事前に何を買うか、メモをしてからネットを見よう
  • 急ぎでなければすぐに買わず、1日ほど考えてみる
  • 疲れている時間に買い物をせず、“送料無料”を意識しすぎない

画像提供/PIXTA

プロフィール

西山 美紀ファイナンシャルプランナー・コラムニスト

単に貯蓄額を増やすのではなく、日々にうるおいをもたらせてくれるようなお金の使い方・貯め方について発信中。小田急電鉄主催のオンラインコミュニティ『ママカレ』西山美紀ゼミ「初心者でも安心! 幸せが増えるお金の貯め方・使い方・子育てTIPS」担当。著書に『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)のほか、『はじめての積立投資・つみたてNISA・iDeCoもよくわかる! お金の増やし方』(主婦の友社)が発売中。

https://www.nishiyamamiki.jp/

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