（イラスト／山口絵美）

今はお買い物でさまざまなポイントが貯まります。貯まったポイントをお買い物に使って楽しんでいる方も多いでしょう。実はそのポイントが“投資”に使えるケースもあることをご存じでしょうか。“投資”と聞くと、ちょっと遠い存在だと思ってしまいますが、持っているポイントを使えるなら「試してみようかな」という方も多いかもしれません。今回は、初心者さんでも気軽に始めやすい“ポイント投資”についてお伝えします。

ポイント投資なら、現金を使わずに投資ができる

投資というと、大金が必要で、ずっとパソコンに張りついて株価をチェックするようなイメージがありませんか？　現金を使って投資をして、「失敗してお金が減ったらどうしよう…」と不安に思われる方も多いでしょう。

そんな方におすすめなのが、お買い物などで貯まったポイントを使った投資です。現金を使わずに、ポイントだけで投資をすることができるので、「投資をしてみたいな」という方でも気軽に始めやすいと思います。

投資にはいろいろな方法がありますが、株や債券など、さまざまな商品に分散して投資できる仕組みの“投資信託”なら少額から始められます。ネット証券を中心に月100円から投資ができるようになり、これを毎月一定額購入していくサービス（投資信託の積み立て＝「積立投信」ともいいます）もあります。一つの株を選ぶよりも、投資先を分散させることでリスクを抑える効果があります。

この１年間で楽天ポイントを投資した結果…

楽天証券では、100ポイントから投資ができるので、私の場合は、海外の株に投資するタイプの投資信託を数本選び、月に500ポイントや1000ポイントずつ設定しています。一度設定しておけば、あとは自動で毎月積み立てをしてくれます。

貯まったポイントを、投資ではなく、お買い物で使うことも楽しいのですが、「ポイントがあるから、これも買ってしまおう」と、不要なものまで購入してしまいがち…。それを避けるためにも、私は、最近はなるべくポイントを投資に回すようにしています。

ほかにも、TポイントはSBI証券で使えるので、投資信託を購入するときの一部にしています。

dポイントやLINEポイントも使える

注意点としては、例えば毎月500ポイントでポイント投資を申し込んでいて、ポイント残高が500ポイントに満たない場合は、残りを現金で払うことになるのが基本です。そして、証券会社の口座に現金を入れていなければ、その月の投資信託は購入されないことになります。証券会社によって仕組みが異なる場合があるので、事前に確認しておきましょう。

証券会社の口座開設不要の「ポイント運用」も

さらに手間をかけない方法として、証券会社の口座開設が不要で、ポイントを使った投資をする方法があります。“ポイント運用”と呼ばれ、売却して引き出すときには、現金ではなく、ポイントが返ってくる仕組みです。例えば、エポスポイントで投資ができる“エポスポイント投資”や、楽天ポイントで投資ができる“楽天ポイント運用”があります。証券会社の口座開設が不要なので、「もっと簡単に投資を始めてみたい」という人に向いていると思います。

ただし、“ポイント投資”も“ポイント運用”も、いずれも“投資”ですので、増える可能性もあれば、減る可能性もあります。そのことをしっかり理解したうえで始めるようにしましょう。

今回は、買い物で貯まったポイントの新しい活用法として、“ポイント投資”や“ポイント運用”についてお伝えしました。ポイントがたくさん貯まっている方は、試してみませんか？

まとめ

画像提供／PIXTA

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• 西山美紀さん

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