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男性のガサガサ唇も、女性のくすみ唇も…。マスクを外すその日のために、冬の集中リップケア

健康・美容

最低気温が10℃を下回る冬の時季は、気温の低下に加えて湿度も下がるため、空気が乾燥し、唇が荒れやすくなります。ガサガサで血色の悪い唇は、マスクを外したときの印象ダウンにつながることも。「乾燥がピークを迎えるこの時季、肌の保湿も大切ですが、唇の保湿も怠らないで」と話す皮膚科医の小柳衣吏子先生に、今日からできる、正しいリップケアの方法を教えてもらいました。



正しくケアすれば、唇荒れは3日で改善できる!?

唇は、ほかの皮膚と異なり皮脂膜がほとんどなく、角質層が薄いのが特徴です。また、唇の組織が生まれ変わる“ターンオーバー”の周期も早いといいます。「一般的に、肌のターンオーバーは28日といわれていますが(年代によって異なる)、角質層の薄い唇は3.5~10日ほど。そのため、正しいケアをすれば、それだけ早く効果を感じられる部位です。症状に合ったリップクリームを選び、本来の血色とうるおいを取り戻しましょう」(小柳先生・以下同)

<肌の表面>
<唇の表面>


男性には練りの固いリップクリームがおすすめ

リップクリームを塗るしぐさは、女性がメイクする姿を連想させることから、リップケアに抵抗を感じる男性もいるでしょう。しかし、小柳先生は「男性も唇のケアをすべき」といいます。「特に、亀裂や出血、痛みがある場合はケアが必須です。治療効果のある医薬品のリップクリームを使いましょう。乾燥している季節は、屋外に出るとあっという間に唇が傷みます。そのため、塗るタイミングは外出する“前”がおすすめ。唇が荒れている方は、就寝前にもたっぷり塗ってお休みください」

また、「塗るとベタベタする」「マスクに付着するのが嫌」といったことも、リップクリームを敬遠する理由の一つ。「そういった方は、練りの固いタイプを選びましょう。ベタベタしにくく、唇がテカる心配も少なくなります」



リップクリームは唇を4ブロックに分けて塗る

特に女性は食事やお茶などマスクを外したときの唇のくすみが気になる方も多いはず。小柳先生が推奨するのは、唇を4ブロックに分けてマッサージしながら塗る方法。

「1ブロックずつ、縦にだ円を描くようにマッサージしながら塗ると、塗りムラがなく、血行促進にもつながります。荒れやすい口角も塗り忘れないように気をつけましょう」



監修

小柳 衣吏子先生医療法人財団 青輝会理事長 アオハルクリニック 院長

1998年順天堂大学医学部卒業後、2011年『アオハルクリニック』院長に就任し、現在に至る。順天堂大学皮膚科学教室非常勤助教、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本美容皮膚科学会会員、日本抗加齢医学会専門医。著書に『美肌の王道』(日経BP)。治療コンセプトに『ウェルエイジング(Well Aging)』を掲げ、美容皮膚科医の草分けのひとりとして、雑誌やテレビなどメディアでも活躍中。

イラスト/山口絵美

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