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毎日のお弁当作りや行楽弁当にも! 今日から使えるお弁当の詰め方テクニック

食べる

この春、新生活の始まりに伴ってお弁当生活がスタートする方や、これからの行楽シーズンにお弁当を持って出かけようと考えている人も多いのではないでしょうか。自分で作る人も、家族に作ってあげる人も、せっかくなら、よりおいしそうに見える、美しいお弁当を完成させたいものです。
そこで、Instagramで自身が作ったお弁当やテクニックを発信している母熊さんに、わっぱ(楕円形)と四角型のお弁当の詰め方を教えてもらいました。

教えてくれた人

母熊(ははくま)

“#お昼が楽しみになるお弁当”のハッシュタグで発信する、簡単でおいしいおかずのレシピが人気となり、現在、Instagramのフォロワーは9.6万人。離れて暮らす3人の子どもに家で作ったおかずを届ける“仕送り実家便”も注目され、『仕送りごはん』(KADOKAWA)を出版。この春、自らがオーナーシェフとなるドッグフレンドリーなカフェ『m‘s dining(エムズダイニング)』をオープンする予定。

https://www.instagram.com/rosso___/


わっぱ(楕円形)弁当の詰め方

白木の曲げわっぱは、ごはんがくっついたり、おかずのにおいが移ることを防ぐため、使う前にさっと濡らしてキッチンペーパーなどで水気を拭き取ってから使います。

01ごはんを盛り付ける

ごはんは、お弁当箱に対して斜めに盛り付け、おかずに接する面を滑り台のような緩やかな斜面にします。おかずを斜面にもたれかけるように盛り付けることで、焼き魚の表面や卵焼きのきれいな断面などを見せることができます。

02メインのおかずを詰める

大葉を仕切りにして、ごはんの斜面にもたれかけるようにメインのおかず(鶏の利休焼き)を詰めます。同じ種類のおかずを複数入れるときは、いちばん下に土台として一切れ入れ、その上に残りを並べると、高さが出ます。

03副菜と卵焼きを詰める

メインのおかずに添えるようにして副菜(青菜だし塩和え)を詰めたら、おかずをもう一品(卵焼き)入れます。同じように底面に土台を入れ、その上にのせます。

04夕飯の取り置き分や作り置きのおかずも

空いたスペースには前日の夕飯の取り置き分(アスパラ肉巻き)や作り置きを。

05ごはんのお供やミニトマトをのせて仕上げる

ほぐした鮭やふりかけ、ごま塩、殺菌効果のある梅干しなどをごはんにのせます。最後にミニトマトをトッピングすると彩りがアップ! ミニトマトのヘタは食中毒の原因になる細菌が付着していることがあるので、必ず取ってよく洗い、水気を拭き取ってから入れましょう。


四角い弁当箱の詰め方

ごはんはお弁当箱に対して横向きに詰めがちですが、メインのおかずによって詰め方を変えると、見た目の印象が変わり、バリエーションも増えます。

01ごはんを盛り付ける

縦長のメインのおかず(深谷ネギの肉巻き)に合わせて、ごはんもお弁当箱に対して縦向きに盛り付けます。

02斜面を作って副菜を詰める

レタスなどで仕切り、副菜(ほうれん草の胡麻和え)をお弁当箱の奥に詰めます。このとき、手前を滑り台のような斜面にします。

03メインのおかずを詰める

副菜にもたれかけるようにして、メインのおかずを詰めます。

04高さを調節してゆで卵をのせる

まず、ゆで卵を糸で2等分に輪切りにしたら、お弁当箱の深さに合わせて底をカットして土台にします。残りの部分はメインのおかずに立てかけるようにして詰めると、断面が見えて美しい仕上がりに。ゆで卵を切るときは包丁よりも糸の方が黄身が崩れにくく、きれいに切れます。

05ミニトマトやご飯のお供をのせて仕上げる

彩りにミニトマトをのせ、ご飯の上にごま塩と梅干しをのせて完成です。

お役立ちテクニック

頻繁に登場するおかずは切り方を工夫したり、詰め方を変えてみましょう。また、前日の夕飯の残り物や、彩りが地味で「見た目がいまいち…」というおかずは、高さを出す土台に使うという方法もあります。

01ハートのゆで卵の作り方

縦2つ折りにした牛乳パックでゆで卵を挟みます。上面の中央に割り箸を押し付けて凹みを作り、上下を輪ゴムで固定したら、ポリ袋に入れて一晩冷蔵庫に入れておきましょう。当日に作る場合は、ゆで卵が温かいうちに挟んで、冷めるまで30分程度置きます。


02残り物のおかずは目隠ししてかさ増しに使っても

お弁当は、詰めたものをすべて表面に出さなくてもOK。ワックスペーパーで覆って味が移らないようにしたら、上から別のおかずを詰めましょう。残り物スッキリ&かさ増しで一石二鳥です。


03彩り用の食材を用意しておく

カラフルなピックやお弁当用のカップも一見華やかになりますが、大人向けのお弁当におすすめなのが、彩りのあるちょい足し食材。例えば、ごまをカラフルに色づけした「にしきごま」は、ごはんやおかずにかけると色合いがよく上品なお弁当に(前出のわっぱ弁当参照)。しば漬けや紫キャベツのマリネといった紫色の食材も、空いたスペースに少量入れるだけで全体が品よく仕上がります。

お弁当は隙間なく詰めないと、持ち運んでいる間におかずが寄ってしまい、蓋を開けたときにぐちゃぐちゃになりがちです。すると、見た目でもがっかりするばかりか、味移りが起こってしまい、傷みやすくなることもあります。詰め方を工夫してうまくスペースを埋め、見た目も味も楽しめるお弁当を完成させましょう。

写真提供/母熊 取材・文/須川奈津江

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