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色の魔法でおしゃれの達人-第12回 男性体形別 似合うスーツでできるビジネスマン

健康・美容

今回はテーマを女性から男性にチェンジして、スーツ選びのコツをお伝えしたいと思います。近年はビジネスカジュアルスタイルでの勤務を推奨する企業も増えており、以前のように必ずしもスーツでなければならないことも少なくなりました。しかし、ビジネスマンにとってはプレゼンや会議など「ここぞ!」というときはスーツでと考える方も多く、スーツを着用する場面はまだまだ多くありそうです。

ただ、高いお金を出して買ったスーツなのに、なんだか体にしっくりこない、うまく着こなせていないというお悩みはよく聞きます。着こなせない一番の理由は体形に合ってないスーツを選んでいるから。以前女性向けの体形診断をご紹介しましたが、男性も大きく3つのタイプに分けることができます。ご自身の体形を知って、その体形に似合うスーツを選びましょう。

似合うスーツを選ぶには、体形チェックと合わせて、パーソナルカラー診断も必要です。以前ご紹介したパーソナルカラー診断をしていただき、まずはご自身のタイプをチェックしてみてください。パーソナルカラーがわかると、ビジネスカジュアルの洋服選びもラクになりますよ。

「パーソナルカラー診断」で自分のパーソナルカラー、似合う色をチェック!

世界と日本のスーツの歴史

スーツの起源は諸説ありますが、16世紀頃のヨーロッパで着られていたフロックコートだと言われています。その用途は幅広く、貴族だけではなく、軍人や農民にも広く用いられていました。そこから19世紀に入って、英国紳士が集まるラウンジルームにおいて、もう少しくつろげるラウンジジャケットとなり、現在のスーツに近い形になりました。その後、アメリカのビジネスシーンでも着られるようになり、現在に至っていると言われています。

日本においては、明治に入るまでは和服しかありませんでしたが、日本経済が発展するにつれ、国際社会との繋がりも増え、外国の方々とお付き合いする際の正装としてスーツが徐々に取り入れられてきました。

みなさんもご存じのように、スーツは欧米発祥のブランドが多く、スーツのベースとなる形は欧米人の体形や好みに合わせて作られています。人は生まれ持った体形の特徴ありますが、欧米人に比べると日本人は背が低く、肩幅も狭い傾向があります。胸板に厚みもありません。これからご紹介する3つのタイプの中で、どれが一番自分の体形に近いか考えながら、似合うスーツを探してみましょう。

男性向け体形診断

シャープストレート

いわゆる逆三角形です。運動、特に水泳や体操、野球などをやっていたスポーツマンに多い体形です。胸板が厚く、肩幅が一番目立ついかり肩で、上半身に比べ下半身はすっきりと見えるタイプと言えます。このタイプの方にはイタリアのスーツブランドがお似合いです。イタリアのスーツはしなやかな生地と、やわらかな芯地を使った軽い着心地が特徴です。ほどよいゆとり感と、シェイプの効いたウエストラインがスタイルの良さを強調してくれます。デザインも色も華やかなものが多く、パーソナルカラーに合わせた色遣いが楽しめます。

参考ブランド:
ゼニア、アルマーニ

センスアップのコツ

上半身が肉厚な方は、3ボタンより2ボタンなどVゾーン(ジャケット・シャツ・ネクタイから成る、首から胸元にかけてのⅤ字の部分)にゆとりを持ったものを。二の腕に筋肉がついている人は、アームホールに適度なゆとりをもったものを選びましょう。

ストレート

肩とお尻の幅が同じで、上半身はがっちりしていて、お尻は丸みがあり立体的。平均的な身長で、全体が直線的なタイプです。このタイプの方にはイギリスのスーツブランドがお似合いです。分厚い肩パッド、イングリッシュドレープと呼ばれる立体的な胸周りが特徴です。目線を上に向け、縦に印象づけるようにするため、狭めのVゾーンと、ストライプ柄で背を高く見せる効果があります。

参考ブランド:
バーバリー、ハケット

センスアップのコツ

小柄な方は、ダークトーンの無地や大きめのチェック柄などは、体形が強調されてしまうので、明るいカラーの細かいチェック柄など、適度にボリューム感があるものを選びましょう。

コントゥール

全体的に丸みをおびており、肩はなで肩で、ふっくらした中肉型のタイプです。このタイプの方にはアメリカのスーツブランドがお似合いです。ウエストラインを強調するフロントダーツ(つまみ縫い)がなく、ウェストの絞りをゆるく設定した「サックスーツ」と呼ばれるモデルです。全体のシルエットに程よいゆとりがあるのが特徴です。薄手の肩パットでナチュラルなショルダーラインとゆるやかなウエストラインが体を無理に締め付けずに、シンプルですっきりとした印象を与えてくれます。

参考ブランド:
ブルックスブラザース、ラルフローレン

センスアップのコツ

体形を隠すための大きいサイズ選びはNGです。ベージュやライトグレーなどの明るいカラーは膨張色のため、太った印象を与えてしまいますので、ジャストサイズで着ることが大事です。パンツも折りひだのないノータックを選びましょう。

海外のブランドでも、日本で販売されているものは日本人の体形に合わせて作られています。また、ブランドによっては少し価格を抑えたセカンドラインや、カジュアルラインもあるので、取り入れやすいかもしれません。それぞれのブランドのテイストは継承されていますので、ぜひ参考にしてみてください。

今回は海外のブランドを参考としてご紹介しましたが、日本ブランドのものもそれぞれの特徴があります。ぜひお店で試着して、自分の体形に合ったジャストフィットの素敵な一着を探してくださいね。

監修

枝澤 結香有限会社 イーストワン代表/(社)JBP認定イメージコンサルタント/TCカラーセラピスト

中央大学文学部哲学科卒業。株式会社リクルート、株式会社NTTコミュニケーションズで販売企画・広報担当として多くの企業とかかわる。退社後、イーストワン代表として企業のプロモーションのコンサルティングや、自らが仕事と子育てを両立させてきたワーキングマザーの経験を生かし、女性社員のキャリア育成や仕事と家庭のワークライフバランス等のコンサルティングを行っている。
また、学生や女性の就職支援も実施。イメージコンサルタントとしてパーソナルカラー・ファッションコーディネート・メイクアップ・マナー・立ち居振る舞い・話し方のトータルイメージアップ指導を行っている。

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